より良いブログ運営のために、「はてなブログ」から「スターサーバー」へ、そして「シン・レンタルサーバー」へと移行してきましたが、今回はブロガーにおすすめされている「ConoHa WING」に移行してみました。
サーバー移行やドメイン移管は3回目なので、迷うことなくWordPressを移行できるだろうと思っていましたが、エラーが発生して大変でした…
現在はすべてのエラーが解消されて問題なく運営しており、サーバー移行しただけで検索順位が上昇したので驚いています。
今回のブログ記事では「ConoHa WINGへの登録のやり方」「ドメインの移管」「サーバー移行」のやり方について紹介します。
ConoHa WINGでWordPressを始めたい方や、サーバーやドメインの移行に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ConoHa WINGへの移行で発生したエラーについて
最初に、ConoHa WINGへの移行時に発生したエラーについて紹介します。
移行中に起こり得るエラーを事前に理解しておくことで、トラブルが発生した際の対処がしやすくなります。
- 巻き戻りで記事が消えた
- リダイレクトが繰り返し行われました
- 何かうまくいかなかったようです
- 移管申請後エラー AuthCodeError
- ご登録情報修正のお願い
- URLをインデックスに登録できません
- Cookieがブロックされているか、お使いのブラウザーで未対応のようです
巻き戻りで記事が消えた
ConoHa WINGへの移行が完了した後、移行期間中に作成した記事が消えていました。
どうやら、移行申請を行った段階まで記事が巻き戻ってしまったようです。
ConoHa WINGには自動バックアップ機能があり、「リストア」を使用して復元することができますが、私の場合は復元ができない状況でかなり困りました。
ConoHaに問い合わせましたが、原因は特定できませんでした。
サーバーを移行する場合は、移行が完了するまで記事の投稿やプラグインの変更をしないことをおすすめします。
リダイレクトが繰り返し行われました
ConoHa WINGに移行してから数日が経ち、自分のブログを確認すると「このページは動作していません。リダイレクトが繰り返し行われました。Cookieを消去してみてください。ERR_TOO_MANY_REDIRECTS」と表示され、ブログが見れない状態になりました。
案内通りにCookie削除しましたが、エラーは改善されませんでした…
ConoHa WINGのキャッシュをクリアすることでブログが正常に表示されましたが、翌日には「リダイレクトが繰り返し行われました」とエラー表示されてました…
現在は、ConoHa WINGのコンテンツキャッシュの利用設定をOFFにすることで問題が解消されています。
何かうまくいかなかったようです
ConoHa WINGへの移行が完了してから、WordPressのプラグインの編集や追加CSSをカスタマイズしようとすると、「何かうまくいかなかったようです。時間をおいてもう一度お試しください」と表示され、編集することができませんでした。
これはConoHa WINGの「WAF」と呼ばれるブロック機能によるもので、利用設定をOFFにするか、ブロックされた項目を除外することで改善されました。
WAFはWebアプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からWebサイトを保護するセキュリティ対策です。
移管申請後エラー AuthCodeError
ConoHa WINGへのドメイン移管時に、「移管申請後エラー」「AuthCodeError」が発生しました。
これは私の単純なコピペミスでしたが、再申請の手順にもミスがあり、3回ほどやり直すことになりました。
「移管申請後エラー」については通知が届かないため、ドメイン移管を申請したら定期的にステータスを確認することが重要です。
「移管申請後エラー」が表示された場合、「詳細」からエラー内容を確認できます。
今回は「AuthCodeError」なので、「AuthCode再入力」から正しいAuthCodeを入力し直せば問題ありません。
注意が必要なのは、「AuthCode再入力」後でも、ドメイン移管リストのステータスが「移管申請後エラー」のままであることです。
もう一度「再申請」してしまうと、再度「AuthCodeError」となってしまうので注意してください。
ご登録情報修正のお願い
ConoHa WINGから「ご登録情報修正のお願い」がメールで届きました。
どうやらドメインのWhois情報に不備があるようです。
期限までに正確な情報へ修正されない場合は、利用制限がかかる可能性があるため、正しいWhois情報への修正が必要です。
URLをインデックスに登録できません
ConoHa WINGに移行してから、Google Search Consoleで「URLがインデックスに登録できません」「noindexタグによって除外されました」というエラーが表示されるようになりました。
Google XML Sitemapsの「HTML形式でのサイトマップを含める」のチェックを外すことで、この問題が改善されました。
Cookieがブロックされているか、お使いのブラウザーで未対応のようです
ConoHa WINGに移行してから、WordPressへログインしようとしたときに「Cookieがブロックされているか、お使いのブラウザーで未対応のようです」というエラーが表示され、ログインできませんでした。
原因は、WordPress設定の「WordPressアドレス」「サイトアドレス」が書き換わっていたことでした。
書き換わった原因ははっきりわかりませんが、おそらくWordPressかんたん移行の時に「wwwあり」「wwwなし」の選択を間違えた可能性が考えられます。
ちなみに、WordPressへのログインは、ブログ上部にあるWordPressのツールバー(管理バー)から行えました。
ConoHa WINGへの会員登録のやり方
ここからはConoHa WINGへの会員登録のやり方について紹介していきます。
ConoHa WINGの公式サイトから「今すぐお申し込み」を押します。
「初めてご利用の方」から「メールアドレス」「パスワード」を入力して次へ進みます。
ConoHa WINGのプランの選択
ConoHa WINGのプランや料金を選択します。
ConoHa WINGでは「WINGパック」と「通常」の料金タイプを選べますが、レンタルサーバーと独自ドメインがセットになった長期利用割引プランの「WINGパック」がおすすめです。
プラン | ベーシック | スタンダード |
---|---|---|
CPU | 6コア | 8コア |
メモリ | 8GB | 12GB |
容量 | 300GB | 400GB |
私のような初心者は難しく考えずベーシックでOK!プラン変更はいつでもできます!
契約期間 | ベーシック 1か月あたりの料金 | スタンダード 1か月あたりの料金 |
---|---|---|
3か月 | 1,210円 | 2,530円 |
6か月 | 1,100円 | 2,365円 |
12か月 | 911円 | 2,145円 |
24か月 | 861円 | 2,035円 |
36か月 | 660円 | 1,925円 |
WINGパックは一括前払いです。分割払いはできません。初期費用は無料です。
「初期ドメイン」は無料で使えるドメインですが、これからConoHa WINGでWordPressを始めるという人は「.conohawing.com」が邪魔なので使わないと思います。
後にWordPress運営のため有料の独自ドメインを取得する(1,000円/年くらい)と思うので、登録の時の「初期ドメイン」は適当な文字列でOKです。
「サーバー名」は、こだわりがないならそのままでOKです。
「WordPressかんたんセットアップ」は、後で設定するため「利用しない」を選択しておきます。
新規登録の人は利用するでもいいかもしれません。
「WordPressテーマ」は、購入したいテーマがあればチェックを入れておきます。
ちなみに、私は「AFFINGER6」を使った後、「SWELL」に変更しています。
登録情報の入力
ConoHa WINGへ登録する氏名や住所など「お客様情報入力」を記入していきます。
本人確認のため「SMS/電話認証」を行います。電話番号を入力して「SMS認証」または「電話認証」から認証してください。
ConoHa WINGの支払い方法
ConoHa WINGの登録に必要な料金を支払います。
支払方法は「クレジットカード」「ConoHaチャージ」「その他」から選択します。
デビットカードでも支払えました。
「ConoHaチャージ」は、プリペイド式の支払い方法です。プラン料金など必要な料金を事前にチャージして引き落としで支払います。PayPalやAmazonPay、コンビニなどの決済方法を選択できます。
「その他」は、「ConoHaカード」をConoHaショップやAmazonから購入して、カードに記載されているクーポンコードを入力する支払い方法です。
支払いが完了すればConoHa WINGへの登録完了となります。
ConoHa WINGへWordPressを移行するやり方
ConoHa WINGへ会員登録が済んだら、早速ドメイン移管をしていきます。
ConoHa WINGのコントロールパネルから「サーバー管理」→「ドメイン」→「+ドメイン」をクリックします。
「ドメインの追加」から「新規ドメインを追加」を選択して、移管したいドメイン名を入力して「保存」をクリックします。
このブログなら「moufumoufu.com」の部分です。
「無料独自SSL」は追加ドメインが反映されてからでないとエラーが出るため「利用しない」を選択しておきます。
WordPressかんたん移行のやり方
ConoHa WINGへWordPressを簡単移行するやり方を紹介していきます。
ConoHa WINGコントロールパネルから「サイト管理」→「サイト設定」→「WordPress」→「+WordPress」をクリックします。
WordPressをかんたん移行するための情報を入力していきます。
「インストール方法」は「かんたん移行」を選択。
「テスト移行」は好みの方を選択。今回は「利用する」を選択しています。テスト移行しなくてもOKです。
「移行元URL」は、移管するドメインのURLを入力します。このブログなら「https://moufumoufu.com/」の部分です。
「アクセス制限ユーザー名」「アクセス制限パスワード」は、テスト移行で必要な入力項目です。テスト移行したURLへアクセスするのに必要です。
「アクセス制限ユーザー名」「アクセス制限パスワード」は、本番移行に必要ない項目なので一時的なパスワードでOKです。
「移行元ユーザー名」「移行元パスワード」は、WordPressにログインできるものを入力します。
「データベース名」「ユーザー名」はそのまま。「パスワード」はデーターベースを管理するためのパスワードを入力します。
入力して「保存」をクリックすると、WordPressのテスト移行がスタートします。ステータスが100%になったら「本番移行」をクリックします。
本番移行では「移行先サイトURL」から「wwwあり」「wwwなし」を選択し、「移行先データベース」を管理するための「パスワード」を入力します。
wwwを間違えたらGoogle Search Consoleで「URLをインデックスに登録できません」「noindexタグによって除外されました」となり大変でした。
本番移行のステータスが「構築待ち」から「稼働中」に切り替われば、ConoHa WINGへのWordPressかんたん移行の完了となります。
SSL有効化は時間を空けてから行います。
ConoHa WINGへドメイン移管するやり方【移管元の設定】
ConoHa WINGへドメインを追加、そしてWordPressをかんたん移行したら、移管元のドメインを設定していきます。
以下は「シン・レンタルサーバー」の設定になります。エックスサーバーも同様のコントロールパネルなので、参考にしてみてください。
ドメインの解約
移管するドメインを解約します。解約するとすぐに使えなくなるわけではなく、利用期限までは使うことができるので安心してください。
シン・レンタルサーバーのコントロールパネルから対象ドメインの「契約情報」をクリックします。
契約情報の基本情報にある「解約」から「解約する」をクリックします。
ドメインに間違いないことを確認して「解約申請をする」をクリックすれば、シン・レンタルサーバーから解約完了となります。
Whois情報の代理設定解除
Whois情報の代理設定を解除し、ドメイン管理者の情報を入力していきます。
Whois情報はドメイン管理者の情報で、個人情報を公開しないようにサーバー会社情報を代理公開しています。
シン・レンタルサーバーのコントロールパネルから対象ドメインの「契約情報」をクリックします。
「Whois情報」から「設定変更」をクリックします。
「Whois代理公開設定」のチェックを外して、ドメイン管理者の情報を入力していきます。
Whois情報は誰でも検索できるため、ドメイン移管が完了するまで一時的に個人情報を見れる状態になります。
認証鍵を送信する
続けて認証鍵をWhois情報に設定したメールアドレスへ送信します。
認証鍵はドメイン移管の最終承認キーです。
シン・レンタルサーバーの場合は、Whois情報の下にある「認証鍵」の項目から「レジストラコンタクトへ認証鍵を送信する」をクリックすして送信します。
シン・レンタルサーバーから「【wpX】認証鍵(Auth Info)のご案内」がメールで届くので、認証鍵を確認しておきます。
レジストラロックの解除
移管するドメインのレジストラロックを解除します。
レジストラロックはドメイン移管をさせないためのロックになります。
シン・レンタルサーバーのコントロールパネルから対象ドメインの「レジストラロック設定」をクリックし、「変更後」の項目から「解除する」を選択して「設定を変更する」をクリックします。
以上でドメイン移管元の設定が完了となります。
ConoHa WINGへドメイン移管するやり方
ドメイン移管元で設定を完了したらConoHa WING
ConoHa WINGコントロールパネルから「ドメイン」→「移管」をクリックし、「ドメイン名」を入力して「続ける」をクリックします。
ドメイン移管設定を確認と入力していきます。内容は移管元で設定したことを確認していけばOKです。
- 移管ロック設定を解除してください。
- Auth Codeを入力してください。
- 移管元でWHOIS情報公開代行サービスを利用していない もしくは解除している。
- WHOIS情報の登録者情報のメールアドレス欄がお客様で受信可能なメールアドレスになっている。
- WHOIS情報の登録者情報、管理者情報、技術担当者情報、経理担当者情報がすべて正しい形式でお客様の情報になっている。
移管元で変更したWHOIS情報は反映されるまでに時間がかかるため、このページで表示されるWHOIS情報がサーバー会社のままの場合があります。
私はWHOIS情報がサーバー会社の情報のまま先に進めたら、サーバー会社情報で移管されてました。ConoHa WING移管完了後に書き換えしてます。
ドメイン移管料金を支払い
ConoHa WINGへドメイン移管料金を支払います。
支払方法は「クレジットカード」「チャージ」が選択できます。
チャージ残高が不足している場合は表示されません。チャージで支払う場合には事前にチャージしておく必要があります。
ドメイン移管の承認
ドメイン移管料金の支払いを完了すると、「ドメイン移管リスト」にてステータスが「スタッフ審査中」となります。
ドメイン移管申請から数日すると、移管元から「ドメイン移管の承認」がメールで届きます。
シン・レンタルサーバーやエックスサーバーの場合は、承認の手続きをする必要がありませんが、ドメイン会社によっては承認ボタンを押す必要があります。
間違えて拒否してしまったとしても、ConoHa WINGから再度ドメイン移管申請をすればOKです。
私は間違えて拒否をクリックしてしまいました・・・
あとはConoHa WINGからドメイン移管の完了メールが届くのを待つだけとなります。
- ConoHa WINGに会員登録
- WordPressかんたん移行
- 移管元でドメインの解約、Whois情報の書き換え、認証鍵の送信、レジストラロックの解除
- ConoHa WINGでドメイン移管申請
- ドメイン移管の承認メール
- ドメイン移管完了
ドメイン移管完了まで5日~7日ほど期間が必要です。
ConoHa WINGのWhois代行設定のやり方
ConoHa WINGへドメイン移管が完了しましたが、Whois情報が個人情報のままとなっています。
ConoHa WINGコントロールパネルから「ドメイン」→「対象ドメイン」をクリック。「ドメイン情報/契約情報」からWhois情報代行設定を行ってください。
Whois情報代行設定は無料です。
ConoHa WINGのネームサーバー変更のやり方
ConoHa WINGへ移管したドメインのネームサーバーは移行元のものが設定されているため、ConoHa WINGのネームサーバーへと変更します。
ネームサーバーはアクセスするサーバーの設定と考えるとわかりやすいです。設定前だと移行元のサーバーへアクセスする状態となっています。
ConoHa WINGコントロールパネルから「ドメイン」→「対象ドメイン」をクリック。「ネームサーバー設定」から「ConoHa(標準)」へ設定します。
ConoHa WINGの無料独自SSLを設定するやり方
ConoHa WINGへ移管したドメインの無料独自SSLを設定します。
ConoHa WINGコントロールパネルから「サイト管理」→「サイトセキュリティ」→「無料独自SSL」をクリック。「利用設定」を「ON」にします。
ConoHa WINGへのドメイン移管・サーバー移行のやり方まとめ
ConoHa WINGへのドメイン移管・サーバー移行のやり方について紹介しました。
サーバーやドメインのお引越しは3回目なので、トラブルなくスムーズにできる!と思っていたら、過去最大級のトラブルに見舞われ、とても大変なお引越しとなりました。
私の単純なミスもありましたが、ConoHa WING特有のエラーもあるので初期設定には注意が必要です。
今回は3つのドメインをConoHa WINGへ移管しましたが、ページ速度的には遅くもなっていないし早くもなっていない印象です。「PageSpeed Insights」で調べても大きな差は感じられませんでした。
しかし、3つのうち1つのブログが、何故か検索順位が上がったことに驚いています。(ブログ記事を書いていない放置ブログです)
もう1つのブログも検索順位は上がってない様子ですが、検索のクリック数が増えてました。
サーバーを変更しただけでは検索順位は変わらないと思っていたので、ConoHa WINGがおすすめされている口コミや評判は本物なのかもしれない?と感じています。
これからWordPressを始めようとしている人や移行・移管しようか悩んでいる人は、エラーに注意しながらConoHa WINGを検討してみることをおすすめしますよ!