検索してはいけない言葉にも選ばれている「I feel fantastic」。
女性のアンドロイドが歌う不気味な動画として有名です。
今回はこの「I feel fantastic」と呼ばれる動画や、登場するアンドロイド「Tara」、製作者の「John Bergeron」、そして15分ほどの真のオリジナル動画など、「I feel fantastic」の真相について考察していきたいと思います。
I feel fantasticとは?
「I feel fantastic」は2009年4月15日に、Youtube「Creepyblog」チャンネルで公開された動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=rLy-AwdCOmI ※動画が削除されました
「Creepyblog」チャンネルで公開されている動画はこの1本のみ。
チャンネルの開設が2009年4月8日なので、この「I feel fantastic」の動画を公開するために作られたチャンネルなのでしょうか。
I feel fantasticの動画
古代ギリシャの神話に登場するピグマリオンは、キプロスの優秀な彫刻家である。ピグマリオンは人間の形を模倣することに長けており、その微妙なニュアンスにも精通していたが、プロポエチデスたちが売春をしているのを目撃して、人間の形に嫌悪感を抱くようになった。彼女たちは、ヴィーナスに崇拝されなかったために、肌の粗さや自然の粗さで罰せられ、売春を余儀なくされていた。それを見た彫刻家のピグマリオンは反発し、女性の良さがわからなくなってしまった。
一見孤独に見えるピグマリオンは、自分のために完璧で純粋な、汚れのない伴侶を作ろうとした。ピグマリオンはそのために自分の技術を駆使して、花嫁像を作った。
これからご覧になるのは、不思議なビデオです。その起源は、様々な抽象芸術家や超現実主義者にあると言われていますが、ほぼ間違いなく偽物です。実は、私たちが見ているもの、そして私たちが奇妙で不穏なものと感じているものは、実は作者にとっての美なのです。
私たちが見ているものは、現代のピグマリオンの作品なのかもしれません。彼にとって、彼女の無声の声、肌の色白さ、唇の鮮やかさは、まさに完璧な女性の体現なのかもしれません…。
制作者の心象風景を考えてみよう。これは誰の心の中で美しく見えるのか?誰の心の中で、これは純粋で、崇拝に近いものなのか?私たちは彼の視点を見逃していないだろうか?
私たちは誰を恐れ、誰を裁くのでしょうか?彼は彼女を完全に愛しているかもしれません、おそらく私たちの誰もが愛されることを望むことができないほどに。彼女の創造者の心の中では、彼女は女神に近い存在であり、女性らしさだけでなく、人間の可能性の頂点を完璧に表現しているのです。完全に満たされた存在です。
そのような無条件の愛はどのように感じられるでしょうか?
さて、彼女はどう感じるのでしょうか?
素晴らしい。
www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
概要欄を確認すると、神話に登場するPygmalionは生身の女性不信となり、完璧な彫刻を作って愛することにしたそうです。
その話から「I feel fantastic」には、「生身の女性に嫌気がさし、自身が考える完ぺきな女性を作り出した」「女性は殺害され、その服をアンドロイドに着せている」「動画制作者は殺人鬼」などの噂話があります。
また、「I feel fantastic」に登場する外の映像。ここに殺害された女性が埋められている・・・という噂もあります。
I feel fantastic
Hey hey hey・・・
You feel fantastic
Hey hey hey・・・
You are fantastic
Hey hey hey・・・
I feel fantastic
Hey hey hey・・・
You feel fantastic
Hey hey hey・・・
Run Run Run Run Run Run
Please leave
Please me
Please leave
Please me
Please leave
Please me
You are fantastic
Run Run Run Run Run
I feel fantastic
Hey hey hey・・・
You feel fantastic
Hey hey hey・・・
You are fantastic
Hey hey hey・・・
I feel fantastic
Hey hey hey・・・
I feel fantasticの関連動画?
Youtube「niyou77」チャンネルが、「myandroid」という再生リストにアンドロイドの動画をアップロードしました。(現在は再生リストがありません)
その再生リストの中には「I feel fantastic」と同じ動画「Fantastic Hey Hey Hey」が含まれています。
また、アンドロイドが指をかみちぎる動画「my androis bit off my finger」など、複数のショートムービーが公開されています。
my androis bit off my fingerの動画
「niyou77」チャンネルの開設日は2006年6月11日ですが、最初の動画は2010年1月15日にアップロードされてます。
「I feel fantastic」の公開が2009年4月15日なので、その後に公開された動画ということになります。
I feel fantasticの関連動画?その2
「niyou77」が公開したアンドロイドが指をかみちぎる動画、実は2009年10月6日に「halloweenandroid」チャンネルが「evil android」という動画で公開しています。
evil androidの動画
「halloweenandroid」チャンネルは他にもアンドロイドの動画をアップしており、一番古い動画は「piercing the android」の2009年9月3日です。
「I feel fantastic」に関係ありそうな動画が複数アップロードされていますが、どれがオリジナル動画になるのかよくわからなくなってきましたね・・・
ただ、一番古い動画は2009年4月15日にアップロードされた「I feel fantastic」ということになりそうです。
- 2009年4月15日:Creepyblog「I feel fantastic」
- 2009年9月3日:halloweenandroid「piercing the android」
- 2010年1月14日:niyou77「Fantastic Hey Hey Hey」
ということは「I feel fantastic」がオリジナルの動画?
I feel fantasticと関係ない動画?
「niyou77」チャンネルと「halloweenandroid」チャンネルが公開した、指をかみちぎったり、顔に釘をさす動画ですが、「I feel fantastic」のアンドロイドと見比べてみると顔や声が違いますよね。
「niyou77」と「halloweenandroid」の方は、人の声を加工しているような気がします。
真相は不明ですが、「I feel fantastic」と「niyou77」「halloweenandroid」が公開したアンドロイドは別物・関係ないのではないか?という考察も多いようです。
似せて作った便乗作品なのかもしれません。
I feel fantasticのアンドロイド製作者は?
「I feel fantastic」に登場するアンドロイドはいったい誰が作ったのか?気になりますよね。
製作者について調べてみたところ、「John Bergeron」という人物であることが明らかになりました。
判明した経緯は不明ですが、「android world」という謎のサイトで、誰かが「I feel fantastic」に登場するアンドロイドが紹介されているのを発見したようです。
android worldのURL:http://www.androidworld.com/
android worldのURLを載せておきますが、海外のサイトですのでウイルス等には十分注意してください。
Tara the female android has been built by John Bergeron at a cost of about $2,000. This android is about 5′ 10″ tall. It is not available for sale or rental yet. Tara is anthropomorphic but cannot walk. Tara is now starring in her own Music Video DVD.
以下Google翻訳
女性のアンドロイドのタラはジョン・バージェロンによって約2,000ドルの費用で作られました。 このアンドロイドの高さは約5フィート10インチです。まだ販売もレンタルもできません。タラは擬人化されていますが歩くことはできません。タラは現在、自分のミュージックビデオDVDで主演しています。
「android world」によると、「I feel fantastic」に登場するアンドロイドは「Tara」という名前のようです。
アンドロイド紹介ページにある「See Tara’s Android Music Video.(上記画像参照)」のリンクへ移動すると、Taraのミュージックビデオが販売されており、以下のように記載がありました。
John Bergeron has produced a 15 minute audio/video DVD of his android singing.(John Bergeronは、彼のAndroidの歌の15分のオーディオ/ビデオDVDを制作しました。)
上記内容から、アンドロイド「Tara」の製作者は「John Bergeron」ということが判明しました。
I feel fantasticアンドロイド製作者John Bergeronのホームページ
「I feel fantastic」に登場する「Tara」の制作者である「John Bergeron」はホームページを作成していました。
ホームページは2001年に開設され、更新は2006年2月で止まっています。
参考にしたサイトで「マルウェア」という文字が見えたのでリンクはしません。
以下に「Tara」の情報について書かれているページのGoogle翻訳した一部を載せておきます。
これは、主に内部が金属でできており、取り外し可能な手袋の「皮膚」を備えたロボットハンドプロジェクトです。
合成ゴム製の人間の手の外観を与えます。
それはコンピューター制御されており、人間の手のように等身大です。
完成する最新のプロジェクトです。ビデオは、手がその間にいくつかのオブジェクトを拾うことを示しています
人差し指と親指。
この手は、力のフィードバックによって、基本的な触覚を持っています。
DCモーターは、負荷が増加するにつれてより多くの電流を引き込みます。これは、ハンドグリップが物体を締めるときに発生します。
この電流はアナログ-デジタルチップで測定され、コンピュータにそれがどれほど難しいかを示します
オブジェクトをつかんでいます。
次に、コンピューターはグリップを固定するために正しいポイントでモーターを自動的に停止します。
Androidのプロトタイプ
「テラ」の数学的意味にちなんで「タラ」と名付けられました。
用途:
1.テーマパーク、見本市、広告用のディスプレイ。
2.コンピュータビジョン処理やAIの人間の相互作用などのための研究。
3.娯楽のための家庭での使用。タラは電気的な性格を持っています。あなたはこのアンドロイドを完全にコントロールすることができます。
4.セキュリティ。1人の人間のオペレーターが複数のアンドロイドをリモートコントロールできます。より安全な場所に安全にとどまりながら。男性と他のアンドロイドの外観が可能です。抑止力と親しみやすい外観を提供します。
5.ミュージックビデオ、またはライブミュージックパフォーマンス(特に最初に変更した場合)。
John Bergeronのホームページを読むと「Tara」がどのように作られて、どのような制御で動くのかがわかります。
プロジェクトとは書いていますが、企業のプロジェクトというわけではなく、John Bergeron個人による実験的なプロジェクトだったようです。
ということで、I feel fantasticの動画は、John Bergeronが個人プロジェクトで製作したTaraのミュージックビデオだったということがわかりましたね。
ちなみに、John Bergeronが最初に作ったロボットはこんな感じだったそうですよ。
ロボットが好きだったんだね。
Taraプロトタイプ
「Dallas robotics forum」にJohn Bergeronが作ったTaraのプロトタイプの画像がありました。
1990年代の写真のようです。最初のロボットに比べたら進化してますね。
I feel fantasticアンドロイド製作者John Bergeronはどうなった?
John Bergeronのホームページは2006年2月を最後に更新されていません。
アンドロイドTaraを作り、ミュージックビデオまで作成したJohn Bergeronですが、その後どうなったのかは不明です。
「アンドロイドを製作・販売のビジネスを始めたが上手くいかず、Taraをすべて破棄した」という噂があったり、「Review: “I Feel Fantastic”」に寄せられた1件のコメントには、以下のように書かれているのが確認できました。
Tara was a robot created by John L. Bergeron from Burlington, VT. He retired from IBM in 1995 and worked at plastic molding company Husky thereafter. He died unexpectedly at his home on Friday, July 22, 2005 and was buried at Resurrection Park Cemetery in South Burlington.(タラは、バーモント州バーリントンのジョンL.バージェロンによって作成されたロボットでした。 彼は1995年にIBMを退職し、その後プラスチック成形会社のハスキーで働きました。 彼は2005年7月22日金曜日に自宅で突然亡くなり、サウスバーリントンのレズレクションパーク墓地に埋葬されました。)
ホームページは2006年まで更新されているので、2005年に亡くなったという情報が本物かどうかは不明です。
John Bergeronのホームページの最終更新は2006年ですが、過去のウェブサイトを見れる「WaybackMachine」によると2007年に謎の更新を確認できます。
here is a lo-res picture I made, resembling a circuit(これは私が作った低解像度の写真で、回路に似ています)
「The story behind “I Feel Fantastic,” Tara The Singing Android, and John Bergeron」によると「only a short obituary in the local paper to show he even existed.(地元紙には、彼が存在したことを示す短い死亡記事しかありませんでした。)」と書かれています。
どの情報が正確はわからないので、John Bergeronの最期の真相はわかりませんでした。
I feel fantasticのオリジナル動画
I feel fantasticは、John Bergeronが製作したTaraのミュージックビデオであることがわかりました。
しかし、「I feel fantastic」を公開した「Creepyblog」Youtubeチャンネルを「John Bergeron」が開設したかについてはわかりません。
2005年に亡くなっているとするなら、2009年以降に開設された「Creepyblog」「niyou77」「halloweenandroid」は「John Bergeron」ではないということになります。
となると、「I feel fantastic」の動画は、「John Bergeron」が販売していたDVDの動画を誰かが切り抜きをしてアップロードしたことになります。
「I feel fantastic」の元ネタとなるTaraのミュージックビデオは、「android world」という謎サイトで販売されていたのを覚えてますか?
あのミュージックビデオを、なんと購入した猛者がいるようです。
TaraのミュージックビデオはDVDで送られてきて、2004年に作られたミュージックビデオだということが判明したようです。
その15分のオリジナル動画がYoutubeで公開されているので見てみましょう。
I feel fantasticのオリジナル動画
当時のロボット好きが、自分の持ち合わせた技術でTaraを作ったんだな~と思うと、不気味さはもうないですよね。
I feel fantastic考察のまとめ
「I feel fantastic」の元ネタ動画は、「John Bergeron」が製作したアンドロイドのミュージックビデオでした。
では「I feel fantastic」とは何だったのか?
おそらく「Blank Room Soup」と同様、誰かがネットで拾ったTaraのMV動画を不気味に作り替えたのではないでしょうか?
動画の概要欄にも意味深な内容を書き、それを見た人たちが「生身の女性に嫌気がさし、自身が考える完ぺきな女性を作り出した」「女性は殺害され、その服をアンドロイドに着せている」「動画制作者は殺人鬼」などの都市伝説を作り上げたのではないかと思われます。
製作者の意図とは違い、不気味な動画として世の中に広まってしまいましたが、TaraのMV動画はロボット好きによる愛のある作品です。
ペッパーくんが2014年だから、10年も前に作られた人型ロボットの先駆けと言えるかもしれませんね。
「John Bergeron」が生きていたら、AIロボット分野に多大な影響を与えていたかもしれません。
I feel fantasticは不気味な動画として見るのではなく、15年以上前の個人によるすごい技術「ロボット作ってみた」動画として見てみることをオススメします。