Blank Room Soup(ブランクルームスープ)の考察!検索してはいけない言葉の真相とは?

Blank Room Soup(ブランクルームスープ)の考察!検索してはいけない言葉の真相とは?

検索してはいけない言葉にも記載されている「Blank Room Soup.avi」という動画について調べました。

不気味で怖い動画が好きな人なら、「泣きながらスープを飲む男性」を慰めている「無表情な着ぐるみ」の動画を1度は見たことがあるのではないでしょうか。

泣きながらスープを食べさせられている男性の姿は「最後の晩餐」「娘や妻を・・・」など、さまざまな怖い噂のある動画です。

真相が気になった私はBlank Room Soupについて調べてみたので、みなさんの考察やネタバレの参考にしてください。

目次

Blank Room Soup.aviの動画とは?

まずは、検索してはいけない言葉の元となったであろう「Blank Room Soup.avi」の動画を確認してみます。

Blank Room Soup.avi

「Blank Room Soup(ブランクルームスープ)」を翻訳すると「白い部屋のスープ」でしょうか?私は英語が読めないので、正しいかはわかりません。

この「Blank Room Soup.avi」という動画は、Youtube「creepypaste」チャンネルから「2014年1月28日」にアップロードされてます。

「creepypaste」は、「creepy(不気味)」と「Copy paste(コピペ)」から作られた言葉。ネット上のコピペで広まった噂や都市伝説のことを言います。

Blank Room Soup.aviの怖い噂・都市伝説とは?

「Blank Room Soup」という動画には、不気味で怖い噂や都市伝説があります。

この動画では、男性が泣きながらスープを食べる様子が描かれています。

その男性を着ぐるみを身にまとった2人が慰めるという、不気味で怖い内容です。

「Blank Room Soup」にはさまざまな怖い噂が伝えられており、拉致されて最後の晩餐をしているとか、妻や子供たちを食べさせられているという恐ろしいストーリーが囁かれています。

さらに、「Blank Room Soup」の動画は「ディープウェブ(深層ウェブ)」と呼ばれるインターネットの地下エリアから発見されたという噂もあります。

この動画は日本では「検索してはいけない言葉」としても広まっており、多くの人々が怖い噂に興味を引かれています。

「ディープウェブ(深層ウェブ)」は、通常の検索ではたどり着くことのできないインターネットの闇・無法地帯の場所です。

ディープウェブ(深層ウェブ)の噂の出どころは?

Blank Room Soupの動画がディープウェブ(深層ウェブ)から見つかったという噂は、どこから出てきたのでしょうか?

噂の出どころについて、例えば、「ReignBot」という海外の人気Youtuberが、2015年に公開した動画などでBlank Room Soupが登場します。

動画は、「ディープウェブ(深層ウェブ)を見てみた」のような内容です。

ReignBotの動画

人気Youtuberである「ReignBot」はBlank Room Soup.aviの動画について、着ぐるみの作者である「Raymond S. Persi」へメールで問い合わせたところ以下のような回答を貰いました。

Raymond S. Persi(着ぐるみの作者)の回答

  • RayRay(着ぐるみの名前)は盗まれた
  • その後、動画の添付ファイルがメールで送られてきた

Blank Room Soupに登場する着ぐるみは「Raymond S. Persi」が作った「RayRay」という着ぐるみであることがわかっています。RayRayについては後述します。

ReignBotがRaymond S. Persiから回答を貰った内容の動画

この回答動画がアップされたのは「2015年」の話です。

Blank Room Soup.aviの元ネタのオリジナル動画

この「Blank Room Soup.avi」は、2014年1月28日に「creepypaste」からアップロードされましたが、実は元ネタとなるオリジナルの動画が存在します。

それが「freaky soup guy」です。

freaky soup guy

このfreaky soup guyは「renaissancemen」チャンネルから「2005年11月26日」にアップロードされています。

「freaky soup guy」を翻訳すると「気紛れなスープ男(Google翻訳より)」になります。

Blank Room Soupの9年前には、スープを飲まされる男性の動画があったということです。

「freaky soup guy」の続き動画?「soup torture」

「freaky soup guy」の動画には続きと思われる動画あります。

それが「soup torture」という動画で、「adana」チャンネルから「2006年9月8日」にアップロードされました。

2023年現在、adanaチャンネルの存在は確認できますが、「soup torture」の動画は削除されていて確認できません。

「Wayback Machine」というサイトを利用すれば、過去のウェブサイトを閲覧することができるため、「adana」チャンネルと「soup torture」についての情報を探ることが可能です。興味のある方は確認してみてください。

「soup torture」の意味は「スープ拷問」。

「adana」チャンネルの「soup torture」動画説明には、「Japanese figures in wierd video.(日本人の不気味な動画)」と書かれていることが確認できます。

泣きながらスープを食べているのは日本人なのだろうか・・・?

soup tortureと同じ内容の動画 ※オリジナルではありません

現時点まとめ

  • 「freaky soup guy」の動画が「renaissancemen」チャンネルで2005年11月26日にアップロード
  • 「soup torture」の動画が「adana」チャンネルで2006年9月8日にアップロード
  • 「Blank Room Soup.avi」の動画が「creepypaste」チャンネルで2014年1月28日にアップロード

Blank Room Soupの着ぐるみの正体は?

Blank Room Soupに登場する不気味な着ぐるみの正体はなんなのか?誰が制作したのかを調べてみました。

この着ぐるみの着ぐるみの名前は「RayRay」で、製作者は「Raymond S. Persi」というクリエイターです。

「Raymond S. Persi」は、アメリカの監督・脚本家・プロデューサー・アニメーター・声優など、マルチに活躍するクリエイターです。

Raymond S. Persiとは?

Raymond S. Persiは「シンプソンズ」での活躍が有名であり、さらに「Walt Disney Animation Studios(ウォルトディズニーアニメーションスタジオ)」の「Wreck-It Ralph(シュガー・ラッシュ)」や「Frozen(アナと雪の女王)」、「Zootopia(ズートピア)」などの人気作品にも関わっています。

RayRayの着ぐるみとは?

「RayRay」は、2002年に「Raymond Persi」と「Paul Pistore」によって制作されたキャラクターです。

このキャラクターは、Raymond Persi自身をモデルにしており、「Raymond」の「Ray」から名前が付けられました。

RayRayは、主に「Mutaytor」というバンドと一緒に、イベントでのパフォーマンスを行っています。

その活動内容は動画で確認できるので興味のある方はぜひご覧ください。

RayRayのパフォーマンス

RayRayが登場するチャンネル例

dailymotion、metacafe、RayRayVision、renaissancemenの各チャンネルは、約10年前のアップロードを最後に更新されていません。

一方で、Raymond Persiのチャンネルは2017年まで更新が行われていたようです。

これらのチャンネルには、同じ内容の動画やRayRayが使われていることもあり、関連性があると考えられます。

例えば、「RayRayVision」チャンネルにアップされた動画の1つ、「Stolen Babies: Push Button The End Records」を見てみます。

この動画は「Stolen Babies」というバンドのMVで、「RayRay」が登場していることから関係があるようです。

Stolen Babies: Push Button The End Records

実は、「Stolen Babies」のボーカルは「Dominique Lenore Persi」で、「RayRay」の作者「Raymond S. Persi」の妹です。

また、「metacafeのRayRayTv(閉鎖)」には「RayRay- Gil Is Missing」という動画があります。

この動画では、「Stolen Babies」のドラム「Gil Sharone」が誘拐されるシーンが描かれています。

RayRay- Gil Is Missing ※オリジナルではありません

metacafeのRayRayTvでは以下の順番で動画がアップロードされていたのを確認しています。

metacafeのRayRayTv

  • 2007年12月29日 → 「RayRay- Gil Is Missing」アップロード
  • 2007年12月30日 → 「Soup Torture」アップロード
  • 2007年12月30日 → 「Freaky Soup Guy」アップロード

「Soup Torture」と「Freaky Soup Guy」の動画内容を忘れた方はこのブログ記事上部に戻って確認してください。

これらの順番で動画を見ると、以下のようなストーリーが考えられます。

考えられるストーリー

  • 「RayRay- Gil Is Missing」で「Gil Sharone」が誘拐され拉致監禁。
  • 「Soup Torture」と「Freaky Soup Guy」で泣きながらスープを食べさせられている。

ただし、「Gil Sharone」の画像検索で確認できるタトゥーから、スープを食べているのは別の人物である可能性が高いです。

「soup torture」の動画説明にあった「Japanese figures in wierd video.(日本人の不気味な動画)」とも矛盾するので、このストーリーは正解ではない可能性が高いです…

しかし、「metacafe RayRayTv」にある「RayRay- Gil Is Missing」の動画説明には以下のような内容が書かれていました。

A missing drummer. A lonely alley. Maybe RayRay has the answer…(行方不明のドラマー。 孤独な路地。 たぶんRayRayが答えを持っています…)
Directed and Edited By(監督および編集): Raymond Persi
Assistant to RayRay(RayRayのアシスタント): Elan Trinidad

監督と編集が「Raymond Persi」、RayRayのアシスタントが「Elan Trinidad」と記載されており、この誘拐シーンは「Raymond Persi」によって何らかの目的を持って制作されたことがわかります。

metacafeは閉鎖しているので、動画説明を確認したい場合は「Wayback Machine」から確認してみてください。

Blank Room Soupの真相は?バンドプロモーション説

これらRayRayが登場する動画から、Blank Room Soupの元動画となる「freaky soup guy」「soup torture」は、バンド「Stolen Babies」のプロモーションだった可能性が高いとされています。

バンド「Stolen Babies」は2006年にアルバムをリリースしており、バンドのボーカル「Dominique Lenore Persi」の兄「Raymond S. Persi」と協力し、RayRayの不気味な動画を通じてバンドに注目を集めるのが目的だったのではないでしょうか。

動画のアップロード履歴

  • freaky soup guy → 2005年11月26日にアップロード
  • soup torture → 2006年9月8日にアップロード

今で言う「ステマ」だね。

また、「metacafe RayRayTv(閉鎖)」の動画「Freaky Soup Guy」と「Soup Torture」(Wayback Machineに移動します)には、「stolen」「babies」の動画タグが含まれており、RayRayたちにスープを飲まされている男性の動画が「Stolen Babies」と関係があることがはっきりと見て取れます

Blank Room Soupその他の考察

ここまで書いてきたBlank Room Soupの考察について、以下のサイトを参考にさせてもらいました。

サイトの内容は中国語で書かれていますが、Google翻訳で読むことが可能です。

これまでの考察以外にも分析してあるサイトがあります。いくつかを搔い摘んでご紹介します。

チャンネルアカウント主はRaymond Persiなのか?

RayRay関連のチャンネルアカウントは以下のようなものがありました。

RayRayが登場するチャンネル例

Youtubeチャンネル「Raymond Persi」と「renaissancemen」は、「Sierra(Raymondの奥さん)」の動画を確認できるのでRaymond Persi本人、または関係者のチャンネルで間違いないと思われます。

その他チャンネルも、そのチャンネルにしかない「RayRay」や「Stolen Babies」の動画がアップロードされていることから、Raymond Persi本人、または関係者のチャンネルで間違いないのではないでしょうか。

RayRayの立ち姿勢が同じ

RayRayは「RayRay- Gil Is Missing」の動画の説明欄から、中に入るアシスタントは決まっていたようです。

RayRayの動画をいくつか見てみると、立っている時の手の組み方や姿勢は決まったものなのではないか?ということが見て取れます。

Blank Room Soup考察 立っている姿勢が同じ
Blank Room Soup考察 立っている手の組み方が同じ

Raymond Persiは、「ReignBot」という人気Youtuberからの問い合わせに対し「RayRayの着ぐるみは盗まれた」「動画はメールで送られてきた」と語っています。

この「盗まれた」という内容が事実であれば、最初にアップロードされた2005年11月26日の「freaky soup guy」は、盗んだ犯人が撮影した動画となります。

着ぐるみが盗まれて犯人が撮影したとされる動画も、同じように手を組む姿勢が見て取れます。

Blank Room Soup考察 同じパフォーマーが中の人

RayRayは2002年に作られたため、2005年に盗まれるまでの期間はおよそ3年間ですが、その期間にアップロードされた動画は確認できませんでした。

着ぐるみを盗んだ犯人が、メジャーではないRayRayと同じ姿勢をすることは考えにくいです。

たまたま一緒になった可能性もありますが、犯人ではなくRayRayのパフォーマーが中に入っていると考えた方が自然な気がします。

Adana’s Childrenについて

Youtubeの「adana」チャンネルは、「soup torture」の動画がアップロードされたチャンネルです。現在は削除されていて確認することができません。

「adana」チャンネルと関係ありそうなチャンネル、「Adana’s Children」が「2016年12月4日」に開設されました。

このチャンネルには4本の動画がアップロードされていますが、恐らくですが「Adana’s Children」も「Raymond Persi」本人のチャンネルではないでしょうか?

例えば、「Adana’s Children」チャンネルにアップされてる「Performance No. 67」という動画は、黒い目線の入れ方が「Blank Room Soup」そっくりですよね。

Performance No. 67

この「Adana’s Children」は、「RayRay」を盛り上げるために作られたチャンネルなのではないか?と私は考察します。

理由を含めて、下にまとめます!

Blank Room Soupの考察とまとめ

2002年、Raymond Persiが自身の分身キャラ「RayRay」を生み出しました。

RayRayはバンド「Mutaytor」と共にパフォーマンス活動を行います。

2005年にRaymond Persiの妹のバンド「Stolen Babies」のプロモーションとしてMVにRayRayを登場させましたが、注目を集めることはありませんでした。

そこで、2005年に「Freaky Soup Guy」、2006年に「soup torture」という不気味な動画を制作し、ステマしましたが、これも注目を浴びることはありませんでした。

10年後・・・

2015年、YoutuberがDEEP Webで「Blank Room Soup.avi」という怪しい動画を発見します。

「Blank Room Soup.avi」は、誰かが「Freaky Soup Guy」を転載しただけの動画でしたが、初めて見た人たちからは闇が深い動画として話題となりました。

「Blank Room Soup」の真相を知りたい人気Youtuberが、「RayRay」の作者「Raymond Persi」へ問い合わせると、彼は「RayRayが盗まれてこの動画が送られてきた」と嘘を伝えます。

RayRayが注目されることを知ったRaymond Persiは、2016年に「Adana’s Children」チャンネルを開設して再びRayRayを盛り上げようとしましたが、結局「Blank Room Soup.avi」の謎だけが広まった…というのが私の考察です。

簡単に言うと、「Raymond Persi」のステマ・自作自演がイマイチうまくいかなかった動画ということです。

真相は「Raymond Persi」にしか分かりませんが、皆さんはどう考察しますか?

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