Youtubeで「コリアタウン殺人事件」についての動画見て、私もアマプラで配信されてた動画を見てみました。
コリアタウン殺人事件は、実話に基づく「ファウンド・フッテージ」と呼ばれる作品です。
最初は普通の事件かと思いましたが、実際に視聴してみると、その魅力に引き込まれてついつい調べたくなる内容でした。
今回は、「コリアタウン殺人事件を見た感想と考察」そして「物語の続き」について調べてみたので、ご自身の考察の参考にしてみてください。
コリアタウン殺人事件とは?
コリアタウン殺人事件(Murder Death Koreatown)は、Amazonプライムで視聴できる動画です。
2023年7月31日現在、「このビデオは、現在、お住まいの地域では視聴できません」と表示されて見ることができません。
コリアタウン殺人事件は実話に基づいた「ファウンド・フッテージ」と呼ばれる映像で、撮影者が行方不明になった後に発見された映像を編集した映画、ということになります。
撮影者が行方不明などになったため、埋もれていた映像という設定のフィクション作品。撮影者と無関係な者の手に渡り、そのまま公開されることになったという設定でもある。第三者によって発見された (found) 未編集の映像 (footage) なので、ファウンド・フッテージと呼ばれる。ファウンド・フッテージ-Wikipedia
コリアタウン殺人事件のあらすじ
物語は、名前不詳の主人公が住むアパート近くで起きた殺人事件をきっかけに展開します。
主人公が撮影した逮捕された女性と、事件現場から離れた場所で血痕が見つかったことに疑問を抱き、彼は自ら真相を追い求めることを決意します。
近所の人やホームレスに聞き込みを行いながら調査を進めますが、主人公は不可解な出来事に遭遇していきます。
被害者の夢を見たり、韓国語のメッセージ、怪しいホームレス、謎の牧師などが現れ、主人公の精神は次第に崩壊していきます。
最終的には、事件に取り憑かれたような狂気的な姿が描かれます。
コリアタウン殺人事件は様々な謎を抱え、陰謀めいた要素も含まれており、最終的な真相は謎に包まれる、不気味で不安を抱かせる作品となっています。
コリアタウン殺人事件のネタバレ・考察
コリアタウン殺人事件は、主人公が事件に巻き込まれるにつれて、次第に精神がおかしくなっていく作品です。
「ファウンド・フッテージ」という手法で作られた映像で、映画好きなら特に目新しい部分はないかと思います。
コリアタウン殺人事件の面白いところは、「本当にあった事件」の要素を取り入れている点です。
現実と妄想が絡み合い、実話か創作かを考察する楽しみのある映像作品です。
実際に起きた殺人事件【冒頭~2分20秒くらいまで】
「コリアタウン殺人事件」に描かれる殺人事件は、実際に発生した本当の事件です。
この事件に関する情報は「Los Angeles Times The Homicide Report」や「Korea Daily」(血が写っているため閲覧注意)などで検索することができます。
事件の内容は、「Tae Kyung Sung」という人物が、妻の「Mison Yoo」によってナイフで刺され殺害されたというものです。
裁判がすでに行われており、「MyNewsLA.com」によると、犯人である「Mison Yoo」は懲役16年の有罪判決を受けたようです。
これらのニュースサイトに掲載されている加害者と被害者の写真は、映画「コリアタウン殺人事件」に登場する写真と完全に一致しています。
また、裁判が行われている事実も考慮されると、この映画は実話の事件を取り扱っていることは間違いありません。
検索するといっぱい出てくる事件だから、架空のニュースというわけではなさそうです。
謎の血痕【~3分20秒くらいまで】
「コリアタウン殺人事件」の基となる殺人事件は「1126 Menlo Ave, Los Angeles」で起きました。
以下は、コリアタウン殺人事件に登場する場所のGoogle Mapです。
映画の中に登場する地図によれば、主人公のアパートは、Googleマップで見るとこの辺りにあるようです。
また、血痕があった場所は、この辺りになるようです。
主人公は、「女性が逮捕された場所」や「事件が起きた場所」と「血痕があった場所」が離れていることに疑問を感じています。
確かに離れた場所にありますが、それが事件とどのように関連しているのかは不明で、裁判では、この血痕の話は取り上げられていないことにも疑問を感じているようです。
犯人逮捕と死体の発見場所の矛盾【9分30秒~9分50秒くらいまで】
コリアタウン殺人事件の映画では、犯人逮捕場所を「裏路地」と言っています。また、被害者の発見場所を「アパートの裏」と表現しています。
しかし、ニュース記事によると、犯人も被害者も「アパートの中」と報じられています。
こうした点において、映画と実際のニュースの情報に矛盾が存在していることが分かります。
突如見る夢【18分20秒~18分55秒くらいまで】
急にオカルト的な怖い話となります。
主人公の夢の中で被害者が姿を現します。被害者は何かを訴えかけているようですが、主人公は夢に現れる韓国語を理解できません。
この出来事から、主人公の心境が次第に異常な状態に陥っていく印象を受けます。
果たして主人公が正気を失っているのか?それとも、オカルト的な話が現実に起きているのか?
この問いの答えは誰にも分からず、最後まで明らかにされることはありません。
牧師初登場【19分15秒~19分40秒くらいまで】
コリアタウン殺人事件のラスボスかもしれない「牧師」とすれ違います。
以降、牧師は何度も登場するものの、主人公と直接的な接触はありませんでした。
牧師が事件に関係しているのか、結局最後までわかりません。
確かに怪しい雰囲気は漂っていますが、偶然の可能性も考えられます。
しかし、精神的に追い込まれた人から見れば、自分を常に監視する人に見えることもあるかもしれません。
謎の韓国語【19分50秒~20分25秒くらいまで】
謎の韓国語は、映像のあちこちに登場します。
翻訳アプリで確認してみましたが、どうやら支離滅裂なことが書かれているようです。
この韓国語は事件に何か関係あるのか?これについてもよく分かりません。
物語後半、大家らしき人が壁に何か書いていたのか、それとも消していたのか、というシーンが映りますよね。
これはビデオに録画された映像なので、主人公の願望や妄想ではないはずです。
ということは、大家らしき人は実際にあそこで何かしていたことになります。
そう考えると、主人公が精神的におかしくなっていたわけではなく、何者かに追い込まれていた可能性は、0ではない気がします。
導くホームレス初登場【39分40秒~43分30秒くらいまで】
謎のホームレスが登場します。
後に、主人公は「ホームレスに導かれた」と述べ、そのホームレスが「牧師の仲間」だと結論付けますが、実際のところはどうなのでしょう?
私にはただの変な人にしか見えませんでした。
胡散臭い大家登場【50分50秒~52分30秒くらいまで】
事件が起きたアパートの車庫が怪しいと感じた主人公は、車庫に入るため、主人公は事件現場の大家に直談判しに行きました。
この大家が非常に胡散臭い。しかも、ものすごく演技っぽい気がします。
今までが「リアルっぽさ」を感じてましたが、急に作り物感が出た気がします。
大家は、物語の後半でもかなり謎の人物として再登場します。
結局何者なのかはわかりませんでした。
謎の風【58分~58分50秒くらいまで】
主人公が被害者の名前「タエ・クゥァン・サン」と呼びかけると、窓から風が吹き込みました。
被害者から何かのメッセージだと感じているようです。
これは主人公の妄想ではなく、映像に残っていることなので、実際に風が舞い込んだことになります。
偶然なのか?心霊的な効果なのか?それとも誰かの意図なのか?
分からない謎の現象ですね。
車庫への突入【58分55秒~1時間2分30秒くらい】
主人公は車庫に何らかの証拠があると確信し、突入しに行きます。
途中、下水道から声が聞こえてくるシーンがあります。この声も主人公の妄想ではなく、映像に残っている声です。
実際に下水道の中から誰かが話しているのか、主人公が独り言のように話しているのか、わかりません。
主人公が話しているなら、声が籠りすぎているように感じます。
後に、主人公はホームレスの声だと結論付けますが、本当は誰の声だったのか不明です。
車庫には謎の大家が居ました。
後に主人公は攻撃してきたと言っていますが、何の攻撃だったのか不明です。
彼女の失踪【1時間2分35秒~1時間4分20秒くらいまで】
主人公が車庫から戻り目を覚ますと、彼女が居なくなっていました。
彼女自身の意思でいなくなったのか?それとも誘拐されたのかわかりません。
主人公は昨夜のことを覚えていないと言ってます。
車庫に行ったことを覚えていないということではなく、彼女と何があったか覚えていないと言っているんだと思います。
覚えているのは下水道から声がしたということだけだそうですが、この後、車庫で大家に襲われたと言っているので、車庫に行ったことは覚えているのでしょう。
動画の時間のことは何を言っているのか私にはよくわかりませんでした。この辺は意味不明です。
主人公が支離滅裂になっていることを表現しているのでしょうか。
以降、ものすごい被害妄想に取りつかれている印象です。
コリアタウン殺人事件のラスト
コリアタウン殺人事件の映像のラストは、身に覚えのない携帯写真が映し出され、物語は終了します。
エンドロールでは以下のような文章があり、主人公の身分証と牧師と写る主人公の姿の写真が表示されます。
本作のエディターは安全性を配慮し匿名を望んでいる。
本作の収益は警察が本映像の撮影者の男を発見する手助けとなるための、私立探偵を雇うことに使用される。
本作は確認されている彼の最後の作品である:
最後に出てくる写真たちは意味不明すぎて怖い・・・
コリアタウン殺人事件の主人公は行方不明になっているそうです。
この「コリアタウン殺人事件」は、主人公から映像を受け取った友人が作ったものと考えるのが妥当でしょうが、謎が残る映像作品となりました。
結局コリアタウン殺人事件って何?
コリアタウン殺人事件とは、実際の殺人事件を基にして作られた「モキュメンタリー」と思われます。モキュメンタリーとされる理由は、やはりニュース記事との矛盾点が挙げられます。
フィクションを、ドキュメンタリー映像のように見せかけて演出する表現手法を「モキュメンタリー」と言うそうです。
事件現場や事件の状況など、実際のニュースと「コリアタウン殺人事件」とでは違う点が多々あり、映画監督が近所で起きた事件を話題性のある映像に仕立てた、それが「コリアタウン殺人事件」ではないかと私は思いました。
「コリアタウン殺人事件」は、「実話」「創作」のどちらであろうと、とても面白い物語だと感じました。
そして、この「コリアタウン殺人事件」の話は、実はアメリカのネット掲示板に書かれた話でもあるというのが面白いところなんです。
コリアタウン殺人事件の元ネタと続きの話
2019年5月9日に、4chanというアメリカの掲示板に「昨年、連絡が取れなくなった大学生の旧友から小包が届きました。」という書き込みがありました。(アーカイブが削除されているようです)
「Wayback Machine」という過去のwebサイトを確認できるサイトがあります。
削除されたアーカイブについては(https://archive.4plebs.org/x/thread/22642318/)で確認できます。
友人「K Anon」の話
掲示板に書かれている内容は、「コリアタウン殺人事件」の話そのものです。掲示板に貼られていた画像は、映画内で見覚えのあるものもあります。
行方不明になった「主人公」から映像を受け取った「友人」は、受け取った映像の情報を掲示板に書き込んで公開し、主人公の情報を集めようとしたようです。
この掲示板に書き込んだ友人は、後に「K Anon」と呼ばれます。
「K Anon」は掲示板への情報提供以外にも、YouTubeチャンネルを作り、いくつかの動画をアップロードしています。
https://www.youtube.com/watch?v=-hUslwABv3w ← チャンネルが削除されたようです。
動画の内容はコリアタウン殺人事件冒頭にも流れる映像でした。
そして「K Anon」は、主人公を探すためロサンゼルスの事件現場へと向かいました。
「K Anon」は、主人公が訪れたであろう事件現場などを巡り、次々と写真を掲示板にアップロードしていきました。
血痕があった階段や裏路地、そして映画にも登場した不気味な下水道・・・
そして「K Anon」は、「I’m not alone(私は1人じゃない)」という言葉と写真1枚を最後に残して、掲示板への書き込みがなくなりました。
K Anonが残した最後の1枚
「Kfan」の話
心配した掲示板の住人たちが、「K Anon」の行方を追うため推測や解析を始めます。
心配する人がいる一方で、自作自演だろうなど、さまざまな議論がある中、ロサンゼルス在住の掲示板の住人「Kfan」が「K Anon」と名乗る人物からメールが届いたと書き込みがありました。
「Kfan」は「kanonmysterypage」(閉鎖したようです)というサイトを作るくらい「K Anon」ファンな人物です。
Wayback MachineでKfanのサイト(https://kanonmysterypage.wixsite.com/home)は確認できます。興味のある方は見てみてください。
メールの内容は、「コリアタウン殺人事件」のオープニングに出てきた検死官の赤い画像と一緒に「O6U9ot3U87Q」と書かれていました。
それと、「K Anon」がアップロードしたYouTubeの動画の最後に英数字が記載されているのを発見しています。
https://www.youtube.com/watch?v=a02cuC73hOs(チャンネル閉鎖)
これらの暗号を読み解くと、どうやらYoutubeの限定公開の動画にたどり着くようです。
限定公開の動画その1
https://www.youtube.com/watch?v=z3RyVt3U87Q(チャンネル閉鎖)
限定公開の動画その2
https://www.youtube.com/watch?v=Q3Gu7DO6U9o(チャンネル閉鎖)
この限定動画、「コリアタウン殺人事件」の映画の中で同じ映像が使われていましたね。
この限定動画にはそれぞれ「CD.0DIEIF」「-KH.BHIICD」の文字が最後に隠されていました。
この暗号はGPS座標で、「34.049596」「-118.289934」と解かれました。
GPS座標の位置
GPS座標の位置は、どうやらアパートの路地裏にあったあの「下水道」のようです。
そこへロサンゼルス在住の「Kfan」が向かいます。
下水道にたどり着くと、紐が結ばれているのを発見しました。
引っ張り上げると、DVDケースが括り付けられていました。
紐を引っ張り上げると、DVDケースが括り付けられていました。
ケースの中にDVDはなく、代わりに手書きのメモが入っていました。
メモには「共有しちゃダメ」と「どこかの住所」が書かれていました。
「Kfan」がその住所に向かうと、そこには謎の入り口が…
恐る恐る中に入ってみると・・・
「コリアタウン殺人事件」のオープニングに出てくる検死官の映像や事件のファイル、DVDプレーヤーが置かれていました。
Murder Death Koreatown just appeared on the screen. The man’s face moved. I guess that’s the name of whatever K had edited together. I don’t know how much longer I can stay here. I’ll watch what I can…(マーダー・デス・コリアタウンがスクリーンに現れた。男の顔が動いた。Kが編集したものの名前なのだろう。いつまでここにいられるかわからない。見れるものは見ておこう…)※DeepL翻訳
その後、「Kfan」は掲示板への書き込みや自身のサイト「kanonmysterypage」(閉鎖)の更新が途絶えました。
全てが謎のまま終わるかと思いきや、後日、「K Anon」のYouTubeチャンネルには、映画のオープニングが公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=eNUD2POjmiA(チャンネル閉鎖)コリアタウン殺人事件の予告編の映像です。
考察が進む中、最近では多くの人たちが「主人公」=「K Anon」=「Kfan」が同一人物だと考えているようです。
そして、掲示板に書かれたすべては映画のマーケティングやステマである可能性も考察されています。
ですが、見落としている点もあるかもしれません。また、新たな発見があれば追記していきたいと思います。
追記・コリアタウン殺人事件が見れない理由
コリアタウン殺人事件の動画がAmazonプライムで見れなくなりました。
Amazonプライム以外の配信もすべて見れないようです。
他、コリアタウン殺人事件関連のYoutubeチャンネルや掲示板のアーカイブ、Kfanのサイトまですべて削除されてました。
もしかしたら本当の事件を取り扱ったため、何らかの規制・制限が与えられたのかもしれませんね…
DVDも廃盤となったようです。フリマなどで出品されることを期待しましょう。
「コリアタウン殺人事件 見る方法」などで検索すると、もしかしたら何か情報があるかもしれませんね。