我が家にはメス猫が2匹いますが、発情期になると唸るような鳴き声がうるさく、飼い主にも猫にも大きなストレスを与えます。
メス猫の発情期を早く終わらせる方法ですが、結論から言うと「避妊手術」以外にありません。オス猫なら「去勢」が必要です。
メス猫の発情期には、猫が攻撃的になる、大きい鳴き声やおしっこを撒き散らすスプレーなどの行動問題が発生します。
私は、メス猫の発情期対策に悩みながら、最終的に避妊手術を行いました。
今では「避妊手術をして良かった」と思っています。
このブログ記事では、「メス猫の発情期に関する問題」や「避妊手術のメリットとデメリット」、「メス猫の行動問題解決の方法」などについて、実体験を基に詳しく解説していきます。
メス猫の発情期に悩んでいる飼い主の方々は、是非参考にしてみてくださいね。
メス猫の発情期のサイクルは?放っておいても終わらない?
猫を初めて飼った私は、発情期の「うるさい鳴き声」や「問題行動」が想像以上に大変でした。
猫の発情は、まず最初にメス猫が発情し、オス猫がその鳴き声やフェロモンを感じることでオス猫も発情します。
オス猫単独飼いでも、野良猫の声やフェロモンを感じて発情することがあるようです。
猫の発情は年に1、2回程度で、交尾して妊娠すると発情期が終了します。
交尾しなかった場合、発情期はおよそ1週間ほど続き、その後終了しますが、妊娠していない場合は再度発情することがあります。
発情サイクルには個体差があり、年に1、2回しか発情しない猫もいれば、頻繁に発情を繰り返す猫もいるようです。
我が家の猫は、頻繁に発情を繰り返す猫でした…
我が家のメス猫の発情期について
我が家のメス猫は、「1週間 発情期 → 2週間 通常期 → 1週間 発情期…」というサイクルを繰り返していました。
発情サイクルが2、3回繰り返せば終わるだろうと思っていましたが、我が家の猫は数か月経過しても発情期が終わらず、逆に頻繁に発情するようになってしまいました。
また、最初の頃は発情期が終われば2週間は通常期で静かでしたが、数か月後には1~2日後に再び発情するようになり、1年中発情期が終わらなくなってしまいました。
猫の発情については、春や夏などの暖かい季節に限られると思われがちですが、実際には家の中が暖かく快適であるため、冬でも発情することがあります。
メス猫の発情期は鳴き声がうるさい!
メス猫が発情すると、「鳴き声」がうるさくなることがあります。
春になると、野良猫が「あおーん あおーん」と大きな声で鳴いているのを、一度は聞いたことがあると思います。
あの発情期の大きな鳴き声は、部屋の中だととてもうるさいです。
発情期の鳴き声は、猫にとっては本能的な行動なので、叱っても、怒っても、止めることはできません。
メス猫が発情すると、起きている間はずっと鳴き続けます。
毎日のようにうるさい鳴き声が響くと、近所迷惑にならないか、夜も眠れないなど、ストレスを感じます。
また、猫もストレスで食欲がなくなり、次第に痩せていくこともあります。
メス猫の発情期はスプレー行為に悩まされる
メス猫が発情すると、鳴き声だけでなく「スプレー行為」という問題行動も起こりがちです。
スプレー行為とは、猫がおしっこをスプレーのようにかける行為のことで、猫の発情期によく見られる行動の1つです。
トイレではなく、壁やカーテン、クッション、布団など、家にあるものすべてにスプレーしてしまうことがあります。
例えば、私がコタツに座っていた時、発情期のメス猫がコタツの上に上がってきました。
次の瞬間、私にお尻を向けてスプレー行為をしてきたのです。
顔も服も猫のおしっこまみれになってしまいました。
発情期を早く終わらせる方法はないのでしょうか…
メス猫の発情期を早く終わらせる方法はある?
メス猫が頻繁に発情する原因と対策には以下のような方法が挙げられます。
- 病気が原因の場合
子宮炎や卵巣腫瘍など病気が原因で性ホルモンのバランスが崩れた場合、猫が頻繁に発情することがあります。 - ストレスが原因の場合
ストレスが猫の健康に悪影響を与えることはよく知られていますが、ストレスが原因で猫の性ホルモンのバランスが崩れ、頻繁な発情期を引き起こすことがあります。
- 病気の治療
病気が原因の場合、病院で診察を受け治療を行うことが必要です。 - ストレスを減らす
ストレスが原因の場合は、猫にストレスを与える原因を取り除くことが必要です。猫が落ち着く環境を整えたり、遊びや運動をさせることでストレスを軽減することができます。 - 避妊手術
避妊手術を行うことで猫の発情期を避け、頻繁な発情期を予防することができます。
メス猫が発情すると鳴き声がうるさいだけでなく、スプレー行為も困るため、早く終わらせる対策方法をネットで検索する方も多いかと思います。
「メス猫 発情 対策」と検索すると、ヒットするキーワードに「綿棒」があります。
この方法は、綿棒でメス猫の発情期を刺激することで早く終わらせるという強引な対策ですが、オススメしません。
私たちは獣医師ではなく素人であり、綿棒で刺激する対策方法は猫に怪我を負わせたり、思わぬ事故を引き起こす危険性があるためです。
また、綿棒では発情期を終わらせることができないといった口コミも見かけるので、やめておいた方が無難でしょう。
他に発情期を早く終わらせる対策があるのでしょうか?
検索してみると、「お尻トントン」「シャワー」「またたび」「フェロモン製品」などが挙げられますが、これらは一時的に静かにさせる方法であり、発情期を早く終わらせる対策ではありません。
私も猫を抱っこしたり、トントンしたり、またたびやフェロモン製品を試したりしましたが、結果的に発情期を終わらせることができませんでした。
メス猫の発情期の一番の対策方法は避妊手術!
メス猫の発情期を早く終わらせるなら、避妊手術をするのが一番の対策方法です。
メス猫の避妊手術の時期は、生後6か月くらいからできるようです。
細かい時期は病院によって違うようなので、獣医師に相談してみるのが良いでしょう。
メス猫の避妊手術を画像検索してみると、手術痕が小さなものから大きなものまでありますが、我が家の猫の避妊手術をお願いした動物病院では、手術痕が2cm程度で済みました。
参考までに、私がお願いした動物病院での避妊手術料金は以下の通りです。
- 避妊手術(メス):13,000円〜(税別)
- 去勢手術(オス):8,000円〜(税別)
手術の相場を調べてみると、去勢が「12,000~13,000円」、避妊が「19,000~21,000円」なので、かなり安い良心的な設定です。
手術は当日中に終わるので、入院する必要がありませんでした。
また、動物病院によっては飼い主のいない猫、ノラ猫の去勢・避妊手術も行っていおり、助成金制度を利用できる場合もあります。
地域によって状況が異なるので、詳細については各病院へ確認することをおすすめします。
避妊手術は発情中であっても可能ですが、病院によって異なるので確認してください。
手術費用や手術の方法、日数などは、病院の先生とよく相談して決めてくださいね。
メス猫の避妊手術のメリットとデメリット
メス猫の避妊手術のメリットとデメリットは以下の通りです。
- 発情を抑制できる
避妊手術を行うことで発情を抑制し、猫のストレスを減らすことができます。 - 病気の予防効果がある
子宮や卵巣を取り除くことで、卵巣や子宮に関する病気(子宮蓄膿症や卵巣嚢腫など)を予防することができます。 - 放浪や妊娠の防止
避妊手術を行うことで、放浪や妊娠による子猫の増加を防ぐことができます。 - 行動面での安定
発情期に起こるスプレー行為や鳴き声、問題行動を防ぐことができます。
- 手術に伴うリスク
手術には麻酔を使うため、手術中に合併症が発生する可能性があります。また、手術後に感染症などの合併症が起こることもあります。 - 手術後の回復期間
手術後、猫は1週間程度は安静にする必要があります。また、手術後の食欲不振や嘔吐などの症状が出ることがあります。 - 繁殖能力を失うこと
避妊手術を行うと、猫の繁殖能力を失います。 - 食欲の増加
性欲が無くなった分、食欲が増して肥満になりやすくなります。
我が家の猫の避妊手術が終わると、発情期やうるさい鳴き声、スプレー行為が嘘のようになくなり、普段通り大人しくなりました。
メス猫の発情対策は間違いなく「避妊手術」が1番です。
しかし、発情による性欲がなくなった分、食欲が旺盛になるため、避妊手術後には太りやすくなります。
できれば食事制限より運動をさせてあげる方が良さそうです。
一緒に遊ぶ時間を増やしたり、キャットタワーなど運動できる環境を作ってあげるのも肥満対策になるはずです。
我が家の猫は避妊前、体が細くシュッとしていましたが、今ではぽっちゃりとして一回りも二回りも大きくなり、よい体格になりました。
寝ているときにお腹の上に乗られるとかなり重たく、着地や飛び跳ねられるとボディブローのように効きます。
メス猫の発情期を早く終わらせる対策のまとめ
猫の発情期を早く終わらせる対策について紹介しました。
メス猫の発情は鳴き声がうるさいし、スプレー行為も大変困ります。
対策としては「綿棒」「お尻トントン」「シャワー」などが検索でヒットしますが、どの対策方法も効果は薄かったと私は感じました。
発情を放っておいても終わることはなく、頻繁に鳴くようになるため、早めの避妊手術をおすすめします。
メス猫の避妊手術は、人にとっても猫にとっても大きなメリットです。
発情期がなくなるだけでも精神的に安心できるので、子猫を望まないのであれば避妊手術を検討することをおすすめします。
避妊手術後の行動や性格の変化などは個体差があります。
どのような変化があるかを事前に調べておくことをお勧めします。
かかりつけの獣医師と相談しながら、猫と一緒に素敵な生活を送りましょう。