今回はAndroid版の「PDFelement」アプリを、Wondershare様から提供していただいて紹介します。
「PDFelement」は、PDFファイルの閲覧・編集・結合・注釈・パスワード付けなどの操作ができるアプリです。
ただ、Androidアプリでは、デスクトップ版と比べると「できること」と「できないこと」があるため、自分の用途に合っているかの確認が必要となります。
私が実際に使ってみた「アプリの使い方」や「感想」について紹介していくので、PDFelementアプリを使ってみようかな~という人は是非参考にしてみてください。
PDFelementとは?
「PDFelement」は、Wondershare社が開発したPDF作成・編集ソフトです。
PDFファイルの編集やOCR処理、変換など、PDFに関する高度な操作が可能なソフトになります。
OCR処理とは、スキャンした文書や写真などの画像内のテキストを認識する技術です。
「PDFelement」は「無料版」と「有料版」があり、OCR処理や透かしなど、制限なしで使うためには有料版の購入が必要となります。
PDFelement:PDF編集、PDF変換、OCR日本語
Wondershare Technology (Hunan) Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
PDFelementのAndroid版でできること
「PDFelement」は、PDFファイルを編集したい、新しく作りたい時に便利なソフトです。
しかし、Android版では「できること」と「できないこと」があるため、自分の用途に合っているかしっかりと確認する必要があります。
- PDFファイルを見る
- PDFファイルを編集する
- PDFファイルを結合する
- PDFファイルにパスワードを付ける
PDFファイルを見る
PDFelementは、PDFファイルを「見る」ことができます。
PDFファイルの開き方は「ファイル」の各デバイスからPDFファイルを開けばOKです。
「Document Cloud」は、PDFelementで利用できるクラウドストレージで1GB保存できます。
データの同期や共有が簡単に行えますね。
PDFファイルを編集する
PDFelementは、PDFファイルを「編集」することができます。
編集はPDFファイルを開いて「+」ボタンから選択します。
- キャプチャ
- 注釈
- サイン
- 編集
- ページ
キャプチャ
「キャプチャ」ではPDF画面を画像(jpg)として保存できます。スクリーンショットと似たような機能ですね。
注釈
「注釈」ではマーカーやアンダーライン、打消し線などを付けることができます。
使い方は、下のメニューから選択し、範囲を指定すればOKです。メニューから選択後、右下の設定をタップすれば色や形などを変更できます。
- マーカー
- アンダーライン
- 打消し線
- 自由に書き込めるペン
- 消しゴム
- 注釈板
- 枠・丸・矢印など
サイン
「サイン」では「スタンプ」と「サイン」があります。
「スタンプ」には以下のようなものがあります。サイズを変更することはできますが、新たに作成したり、自分で用意したスタンプは使えません。
「サイン」では、自分の手書きサインを作り、かんたんに署名することができます。
PDFファイルをチェックした後の署名やスタンプには便利ですね。
編集
「編集」では、テキストの書き換えやテキスト位置・色の変更などが行えます。
ただし、複雑な変更は行えず、簡易的な編集に限られます。
「。」「、」の位置が上手くいかないね…
スマホでPDFを編集するにはまだまだ発展途上かな?という印象です。
他にもAIによる要約・校正・翻訳が可能です。AI校正はPDF作成に役立ちそうですが、スマホではテキストを上手く入力できないため、こちらもアップデートに期待したいですね。
ページ
「ページ」では、「追加」「回転」「抽出」「並び替え」「削除」「コピー」「共有」などが行えます。
「抽出」に関してですが、ただコピーされたファイルが作られるだけで、何を抽出できるのかはわかりませんでした。
PDFファイルを結合する
「PDFelement」は、複数のPDFファイルを1つに結合することができます。
やり方はかんたんで、PDFファイル選択画面から、対象ファイルを長押し→ファイルを選択→結合をタップすれば完了です。
PDFファイルにパスワードを付ける
「PDFelement」では、PDFファイルにパスワードを設定して閲覧を制限することができます。
やり方は、PDFファイルを開き右上「・・・」→「パスワードを設定」をタップします。
パスワードを入力して「設定」をタップすれば完了です。
次にPDFファイルを開く時には、パスワードの入力が必要となります。
パスワードの解除は、PDFファイルを開き右上「・・・」→「パスワードを削除」をタップすればOKです。
PDFelementのAndroid版でできないこと
「PDFelement」のAndroid版は、閲覧や簡易的な編集であればスマホ一つで完了するため便利なアプリです。
しかし、複雑な編集など、アプリでは対応しきれない部分も多々あります。
ここからは、「PDFelement」のAndroid版で「できないこと」・「できなかったこと」を紹介します。
今後のアップデートに期待したいですね。
- 新規作成
- Word、Excelや画像へ変換
- Liquid Mode
- 書籍
PDFファイルの新規作成
「PDFelement」のAndroid版は、PDFファイル選択画面の「+」ボタンタップ→「ブランクPDF」から新規作成が可能です。
ですが、テキストを書くことができないため、実質新規作成はできませんでした。
Word、Excelや画像へ変換
「PDFelement」のAndroid版は、キャプチャ機能でJPGに変換できます。
しかし、WordやExcelに変換できるボタンは見つけることができませんでした。
Liquid Mode
Liquid Modeは、PDFのレイアウトを最適化してモバイル端末でも見やすく変換してくれるAI技術だそうです。
PDFファイルを開いて水滴のようなアイコンをタップすると実行できます。
正直、最適化されているとは言いづらく、逆に見にくくなる場合もあるので、今後のアップデートに期待しましょう。
書籍
「PDFelement」のAndroid版には「書籍」のカテゴリがあります。
無料で読むことのできる電子書籍のようですが、利用規約には「米国内のみダウンロードできます」と書かれているので、残念ながら日本では利用できないようです。
PDFelementのデスクトップ版とモバイル版の違いは?
「PDFelement」の「デスクトップ版」と「モバイル版」の違いについて、公式サイトに表があるので確認しておきましょう。
主な機能 | デスクトップ版 | モバイル版 |
---|---|---|
注釈 | 〇 | 〇 |
移動 / コピー / 削除 / 分割 | 〇 | 〇 |
結合 | 〇 | 〇 |
電子署名 | 〇 | 〇 |
パスワードを設定 | 〇 | 〇 |
クラウドストレージ | 1GB | 1GB |
作成 | 〇 | 〇 |
編集 | 〇 | 〇 |
Word、Excelや画像へ変換 | 〇 | 〇 |
その他のファイルへ変換 | 5種類 | 1種類 |
フォーム記入 | 〇 | 〇 |
圧縮 | 〇 | 〇 |
OCR | 〇 | × |
一括処理 | 〇 | × |
データ抽出 | 〇 | × |
編集 | 〇 | × |
翻訳 | 〇 | × |
XFA フォーム | 〇 | × |
モバイル版ではできないこともあるので、自分の用途にあるかをしっかりと確認してください。
PDFelementモバイル版の価格は?
PDFelementモバイル版は無料で使うこともできますが、広告や透かしが挿入されてしまいます。
モバイル版をフルに使いたいのであれば、有料版の購入をおすすめします。
モバイル版 | デスクトップ 標準版 | デスクトップ プロ版 |
---|---|---|
4880円 | 5,980円 | 8,980円 |
モバイル版の価格は公式サイトに載っていないので要確認です。
PDFelementのAndroid版の使い方まとめ
PDFelementのAndroid版の使い方について紹介しました。
このアプリは、スマホでPDFの閲覧やかんたんな編集ができる便利なツールです。
PDFの閲覧・注釈・署名・結合・並べ替えなど、様々な機能が使えます。また、クラウドサービスも利用できるので、データの同期や共有も簡単です。
ただ、テキストを頻繁に書き換えるような編集には向いていません。
PDFelementモバイル版でできることは限定的なため、自分の用途に合っているかをしっかりと確認してからの購入をおすすめします。
モバイル版についてはこれからのアップデートに期待したいですね。
PDFelementモバイル版はGoogle Play・App Storeから無料ダウンロードできるので、是非お試ししてみてくださいね。