2023年はうさぎ年。
今年はうさぎを飼ってみようかな。飼ってみたいなという人が増えるのではないかと思います。
今回は「うさぎの飼い方」について、うさぎを飼う大変さや注意点、費用などについて実体験を基に紹介します。
私はうさぎを1羽飼っていて、2023年の今年で10歳になります。
記事の最後の方には我が家のうさぎ環境などについても紹介しているので、これからうさぎを飼いたい人、ペットとして飼おうか悩んでいる人は是非参考にしてみてください。
うさぎをペットとして飼うのは大変!
まず結論から言えば、うさぎをペットとして飼うのは大変です。
大変な理由を一つずつ解説していくので参考にしてみてください。
うさぎを飼う大変さ
- 噛む
- トイレを覚えない
- うるさい
- 懐かない・抱っこできない
- 偏食
- か弱い
- 費用が掛かる
- 寿命が短い
うさぎは噛む
うさぎは噛みます。
ゲージ、餌箱、水飲み、ペットシーツ・・・うさんぽすれば布類、コード、柱、床材・・・飼い主の手や足・・・何でも噛みます。
家具などに傷が付くことはもちろん覚悟しなければいけません。
また、噛むということはうさぎが異物を食べてしまうことにも繋がります。
異物を食べることで体調不良や病気になる危険性があるため、うさぎが異物を噛めない環境を作ることが必要になります。
うさぎはトイレを覚えない
うさぎは犬や猫のようにおしっこのトイレを覚えません。
おおよその場所は覚えます。「この辺がトイレ」という感じなので、トイレの場所は広くとってあげる必要があります。
うさぎをケージから出して遊ばせる「部屋んぽ」や放し飼いの時には、床や布類におしっこをする可能性があるので家具などが汚れる覚悟が必要です。
うんちを躾けることは無理です。
歩く先々でうんちをするため、知らないうちに踏みつぶしてしまい、部屋を汚してしまう覚悟が必要です。

うんちはいつの間にか指でつまんで捨てれるようになるよ。
うさぎはうるさい
犬や猫は鳴き声がうるさいから、鳴かないうさぎを飼いたいという人は多いかと思います。
しかし、うさぎは鳴かない分、ケージを噛む・穴を掘る動作などの行動がうるさい場合が目立ちます。
ケージをガチャガチャ、餌箱や水飲みをカジカジ・ひっくり返す、走り回るなど、眠れないほどうるさい場合があるので覚悟が必要です。
特に、うさぎの不満や危険などの意思表示「足ダン」は、人が強めに床を叩くのと同等の音を出します。
ケージの作りが甘いと金属音等が鳴り響く、集合住宅の場合は下や隣の部屋まで音が響く可能性もあるので注意が必要です。
うさぎは懐かない・抱っこできない
うさぎは懐かないということは無いです。
飼い主が立ち上がると一緒に立ち上がったり、周りをぐるぐる回る、歩くと付いてくるなど懐いてるな~と感じることは多々あります。
ですが、抱っこは飼い主に懐いていても嫌いです。嫌がります。
嫌がると後ろ足をバタバタさせるので、引っかかれる覚悟が必要です。また、バタバタすることで落下や骨折の危険性があるので注意が必要です。
うさぎは偏食
犬や猫もそうですが、うさぎも偏食です。
好き嫌いが激しく、餌を変えたとたん食べないということがあるようです。
餌を変える場合には混ぜながら少しずつ変えるなどの工夫が必要になります。
うさぎはか弱い
うさぎは小さくてか弱い動物です。
ちょっとしたことでストレスや体調不良、怪我、病気に繋がります。
「うさぎは寂しいと死んでしまう」という言葉がありますが、うさぎを構ってあげれる・世話してあげられる環境でないと飼うのは難しいです。
うさぎは費用が掛かる
犬や猫に比べると、うさぎは生体にかかる初期費用が安いです。
学校で飼っている・野菜くずをあげればいいといったイメージから、毎月の費用は安い感じがしますが、病院、ケージ、餌代など、お金がかかるペットであることを理解しておく必要があります。
特に、大きな怪我や病気になった場合には数万円~数十万円の費用がかかる覚悟が必要になります。
うさぎは寿命が短い
うさぎの寿命は7年~9年ほど。10年生きれば長生きしたね!と言われるくらいのペットです。
10年後、うさぎを介護する覚悟がありますか?
うさぎに限った話ではありませんが、ペットは私たちより先に年を取り弱っていきます。
いつか病気になったり、寝たきりになったり・・・その時には餌を食べさせ、トイレのお世話、汚れた体を拭き、敷物を交換・洗濯・・・毎日何度も世話や様子を見て上げれる環境が必要になります。
そして、後悔の無いようお別れできる自信はありますか?
もっと遊んであげればよかった、もっとこうすればよかった、もっとできたことがあったのではないか・・・
ペットロスになると精神を病む危険性もあります。
今、かわいいから飼うのではなく、飼ってからお別れまでの人生・兎生をを想像して、費用を確保する・一緒に暮らしていく覚悟を決めてからペットショップへ相談しに行くことを強くお勧めします。
「うさぎ 介護」「うさぎ 寝たきり」などで検索して、十分理解してから飼うことをおすすめします。
うさぎはどこで購入する?値段は?
ここからは、我が家のうさぎの話も交えて、うさぎのことを紹介していきます。
うさぎを飼うにあたり、購入する場所はいくつかあります。
うさぎを購入する場所例
- ホームセンター
- ペットショップ
- うさぎ専門店
うさぎは遺伝・先天性の病気、親兄弟からの寄生虫などの病気がある可能性があります。
一緒の飼育環境で販売されているような場所では感染している可能性が高いため、健康なうさぎを望むのであればきちんと管理されている「うさぎ専門店」での購入が良いかと思います。
もちろん、うさぎ専門店の方が値段は高くなります。投げ売りされているようなホームセンターやペットショップの場合には、値段が安い分、不健康である可能性が高い点に十分注意してください。
私は何の知識もないままホームセンターから売れ残りのうさぎを購入しました。何羽かをまとめてケージに入っていた状況でしたが、幸い大きな病気はありませんでした。

私が購入したうさぎの値段は8,000円でした。純血種なら数万円になります。
うさぎの種類は?
犬や猫のように、血統書付きの純血種うさぎもいます。
種類で言うと「ネザーランドドワーフ」や「ホーランドロップ」といった、かわいいうさぎが人気があります。
一般的に、ホームセンターやペットショップでまとめ売りされているうさぎは「ミニウサギ」と呼ばれるミックス(雑種)になります。
見た目的には大きな違いが見られないため、純血種と勘違いしてミニウサギを購入してしまう人も多いかもしれません。
血統書付きの純血種を購入したい場合にはうさぎ専門店での購入をおすすめします。
うさぎのオスメスどっちが飼いやすい?
正直、オスメスどちらだから飼いやすい性格ということは無いと思います。
どちらも特有の病気があり、お世話は大変でとてもかわいいです。
注意したいのは多頭飼いで、繁殖しすぎて飼育崩壊しないよう気を付けてください。
また、うさぎはオスメスの見分け方が難しい動物です。
ホームセンターやペットショップで購入するとオスメスを間違えて購入する可能性があるので注意してください。

ホームセンターでメスと言われて購入しましたがオスでした!
うさぎを飼うのにかかる費用は?
うさぎを飼うのにかかる費用は大きく3つに分かれるかと思います。
うさぎの飼育に必要な主な費用
- 環境費用
- エサ代
- 病院費
うさぎの環境費用は、ケージや餌箱・水入れなどの初期費用ですね。
ゲージなどについてはピンキリなので、「安く済ませたい+自分好みにしたい」ということであれば100均のワイヤーネットやバーベキューの網を使ったDIYがおすすめです。
ただ、足元を網状の物にしてしまうと「ソアホック」と呼ばれる足の病気になる危険性があるためおすすめしません。
どのようなケージがおすすめかは後述します。
うさぎのエサは「チモシー」と呼ばれる牧草がメインです。
チモシーはホームセンターで1kg1,000円以下という安い価格で販売しています。いつでも食べ放題にしておくことが理想で、1か月で1kg~3kgは必要になるかと思います。
「ペレット」は栄養補助と考えて置き、メインであげるのは控えるのが理想です。ただ、チモシーの食欲がない場合には積極的にあげてもいいかと思います。
うさぎも病気にかかるので、うさぎを診察してくれる病院は把握しておかなければいけません。
ただ、病院に連れて行くかどうかは「健康のために必要」「ストレスになる」などの「良い悪い論争」もあるため、ペットショップ店員や病院の先生に相談のうえ、家族みんなで話し合って決めるのが良いかと思います。
病院費にあたる初診料や定期健診・健康診断などは、人間と同等だと考えておけば目安になるかと思います。
問題になるのは処置が難しい重篤な症状、手術が必要となった場合に病院代が高額になるという点です。
数万円~数十万円、また、その後の薬代をずっと支払い続けなければいけい可能性もあることを覚悟しておきましょう。
うさぎが入れるペット保険もあるため、万が一に備えて保険に加入しておくことも検討しておく必要があります。
我が家のうさぎの飼育について
我が家のうさぎの飼育について、一例として参考にしてみてください。
我が家のうさぎはホームセンターで8,000円の値段で購入しました。
生後3か月ほどのミニウサギで、メスと言われて購入しましたが実際はオスでした。
うさぎのオスメスの見分け方は難しいようです。
ケージは室内犬用のがあったので再利用してましたが、隙間から脱走することがあったので100均のワイヤーネットを使ってDIYしました。
しかし、ワイヤーネットを噛むため、ワイヤーネットの内側にバーベキュー網を取り付け予防。
ケージは試行錯誤しましたが、「大きい牧草箱兼トイレ」を1つと「遊び兼寝るスペース」を作ってます。

使っているもの
- ライオン ニオイをとる砂専用 獣医師開発 猫トイレ(牧草箱兼トイレ)
- ダイソー ワイヤーネット(脱走防止)
- ダイソー バーベキュー網(嚙みつき防止)
- ペットシート(おしっこ吸収)
- アルミシート(保温兼足の怪我予防)
- ジョイントマット(アルミシートの下・怪我予防兼防音)
- チモシー(カインズホーム)
- プレミアムレシピ(ペレット)
- おもちゃ
うさぎのトイレと網目のケージにしない理由
うさぎの足は肉球がなく、網状や固い床だと「ソアホック」と呼ばれる足の病気にかかりやすくなります。
床材は柔らかいものが理想とされていますが、うさぎ用のケージは網状やプラスチック製のものが多い印象です。
できれば柔らかいものを作ってあげた方がいいのかな~というのが私の思うところです。
うさぎのトイレですが、うさぎは食べながらおしっこすることが多いです。
トイレと牧草を一緒にするのは不衛生に思われるかもしれませんが、交換する回数を多くできれば問題は低減するかと思います。

我が家は1日3,4回交換してます。
トイレや飼い方については以下の動画参考になります。
突然やってくる病気
うさぎはか弱い動物なので、襲われること防ぐために弱みを隠すと言われています。
おとなしく座っているように見えて、実は体調が悪いなんて日も多々あります。
うさぎに特に多いと感じるのは「エサを食べない」という日です。
体調が悪いのか、毛玉なのか、偏食なのか、機嫌が悪いのか・・・とにかく何も食べてくれない日がやってきます。
病院に連れて行くのが賢明かと思いますが、外へ連れ出すストレスを心配するのであれば往診や電話やビデオ通話で対処方法を確認できる環境を作っておくと安心です。
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いつもと違ったら要注意
我が家のうさぎは人が立ち上がると一緒に立ち上がることが多いのですが、立ち上がってから後ろに転がってしまうことがありました。

勢いよく立ち上がったからだろう。
そう思っていると、今まで問題なく飛び越えられた段差に足を引っかけることがあり、どんどん足腰が弱ってまったく立てない状況になってしまいました。
いつもと違う様子を見せたら注視してあげることをおすすめします。
9歳後半の時だったので、とうとう老衰で足腰が弱くなってしまったか・・・寝たきりになっても介護をがんばろう!と覚悟を決めました。

寝たきりうさぎの介護は大変です。
特に大変なのはおしっことうんちの掃除。おしっこは寝ながら垂れ流しですし、うんちも盲腸便と呼ばれる柔らかいものが排泄されるため、おしりの毛がうんちまみれになっていることもあります。
1日に何度もお尻を拭いて、体を拭いたり向きを変えたり。いろんな人の介護方法を参考にしてネックピローを試したり。

本当に急なことで身近な家族の「死」を感じてしまい欝な状態になってしまいましたが、少しずつ動けるようになって1週間ほどで立ち上がれるまでに快復。
今では元気な頃の動きを見せてくれるくらいまでに元気になりました。

うさぎは寝たきりでも生きる力がすごいです。
首を伸ばしてご飯や水を飲み、起き上がろうと懸命に手や体を動かします。
いろいろと覚悟をしていたつもりでしたが、ペットを飼うこと・命を扱うことを考えさせられる貴重な経験をさせてもらいました。
絶対に後悔しないような生活を2023年以降も送っていきたいと思っています。
みなさんもうさぎを飼う前に、人生・兎生の一生を想像した上でお互いに幸せに暮らしていく方法を検討してみてくださいね。