身分証明書になるものが何もない…住民票や保険証の作り方【実際に作った話】

身分証明書になるものが何もない…住民票や保険証の作り方【実際に作った話】

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私は友人宅にお世話になっていたので厳密にはホームレスではないのですが、免許証や健康保険証など身分証明書が何もない状況で10年ほど生活してました。

身分証明書が一つもないと本人確認ができないため、お店のポイントカードを作ることも、公的なサービスを受けることも難しくなります。

このままでは生活していくことが困難になると思い、社会復帰の第一歩として住民票を取得することを決意しました。

まず初めに、市役所へ相談することから始めましたが…

結果的には、身分証明書が全くない状況から住民票や国民健康保険証を取得し、更には顔写真付きの身分証明書マイナンバーカードを手に入れることができました。

今回のブログ記事では「身分証明書になるものが何もない人の住民票や保険証の作り方」について紹介します。

身分証明書になるものが何もないけど住民票ってどうやって取ったらいい?ホームレスや引きこもりから社会復帰したいけど何から始めたらいい?と悩んでいる人は是非参考にしてみてください。

財布落とした・失くした時の本人確認のやり方としても役立つから参考にしてね!

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目次

身分証明書になるものが一つもない私の状況

ホームレスやネットカフェ難民、引きこもりと言っても、それぞれ状況は違いますよね。

身分証になるものが何もない人、銀行口座は持っている人、スマホは持っている人などなど…

今回のブログ記事で紹介する、私の状況は

身分証明書になるものは何もない

「何も」というのは「免許証」「保険証」「住民票」「銀行口座(キャッシュカード)」「公共料金の領収書」「ポイントカード」といった、名前や住所の書かれているもの一つもない状況です。

スマホも持ってないです…

現在、私が住んでいる場所は友人の家で、住民票は前に住んでいた住所にあります。

前に住んでいた住所は「県外A」。そして地元(本籍地)は「県外B」としておきます。

スマホや電話番号は相談する時の連絡先として必要なので、友人にお願いして持たせてもらいました。

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身分証明書を取得すまでの流れ

身分証明書を取得すまでの流れは以下の通りです。

身分証明書を取得すまでの流れ
  1. 戸籍謄本・戸籍の附票を取得
  2. 転出届を取得
  3. 転入届を提出
  4. 住民票を取得
  5. 銀行口座を作る
  6. 国民健康保険証を取得
  7. 年金手帳または印鑑証明を取得
  8. マイナンバーカードを取得

「戸籍謄本・戸籍の附票」から「転入届」までは、必要なければ飛ばしてOKです。

身分証明書になるものが何もないことを市役所に相談

身分証明書になるものが何もない状況で社会復帰するためには、最初に何をしたらいいのか?

私は、とりあえず市役所の福祉課に相談しに行くことにしました。

福祉課は「生活に関する困りごと」を相談することができます。

私、10年ほど住所のない生活をしてて…~中略~…身分証明書を取り直して社会復帰したいんです!

福祉課の人へ「身分証明書が一つもないので作りなおしたい」という相談をすると、

住民票を現在住んでいる場所に移してください。

というアドバイスを貰いました。

住民票がない市町村の役所で公的サービスを受けることができないので、まず最初にやることは「住民票を現住所に移動する」ことです。

そして「住民票を置けば国民健康保険に加入できると思います」というアドバイスも貰いました。

市役所は怖くなかった

私はコミュニケーションが苦手「コミュ障」で、人前で話すことが苦手です。

市役所へ相談することに踏み切ることがなかなかできず、「相談を断られる」「怒られる」など、不安なことがたくさんありました。

しかし、実際に市役所の福祉課に相談してみると、そんな心配は全く必要ありませんでした。

むしろ親身になって私の事情を考えてくれてとてもありがたかったです。

ホームレスや生活保護のニュースを見ていると怖い印象がありましたが、相談してよかったと今では思っています。

どうせこの世から消えるなら、とりあえずやれることやってみようって思ったよ。

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住民票はどこにある?本籍のある市役所で調べる方法

住民票は「居住関係を証明するもの」です。

「○○の住所に住んでいるのは△△さんです」という住民登録の証明になります。

では、自分の住民票は現在どこに置かれているのか?みなさんは把握していますか?

実家でずっと生活している人は、おそらく実家に住民登録がされていると思います。

引っ越ししたことのある人は、引っ越しのたびに転出・転入と、住民票を移動させている人も多いのではないでしょうか。

引っ越ししても住民票を移動してない人もいるよ。

引っ越しをして、自分の住民票がどこに置かれているかわからない場合は、地元の市役所(本籍のある市役所)へ行き、「戸籍の附票」を取る必要があります。

戸籍の附票は、住民票を移動した履歴が記載されています。

今まで住んだ(住民票を移動した)住所が記録されているので、最後に書かれている住所が住民票のある場所になります。

身分証明書になるものが何もない状況で戸籍謄本・戸籍の附票を取得する方法

ここで問題になるのが、「戸籍の附票」を取るのにも身分証明書による本人確認が必要だということです。

写真付きの身分証明書なら1点、保険証や年金手帳などなら2点で本人確認となります。

ですが、私には身分証明書になるものが全くない状況です。

通常ならば、身分証明書がないので相談できないところですが、戸籍の附表は

口頭質問・筆記回答での本人確認

で取得することもできます。

口頭質問・筆記回答での本人確認とは?

身分証明書がないと住民票や戸籍謄本・附票が取れないと思っている人も多いのではないでしょうか?

私自身、公的な書類を取るためには身分証明書が必ず必要だと勘違いしていました。

実は、家族構成や家族の生年月日、本籍など、本人しかわからない内容を紙に書き、戸籍または住民基本台帳の記録を確認してもらって本人確認とするやり方があります。

とある市役所のホームページを見てみると以下のように書かれています。

■本人確認の方法
窓口に来られた方の、顔写真が付いている官公署発行の本人確認書類※1を1種類又は、その他の本人確認書類※2を2種類以上窓口で掲示していただきます。(本人確認書類は全て有効期限内のものに限ります。)
窓口に来られた方が、本人確認書類をお持ちでない場合や、本人確認書類の提示種類が足りない場合には、口頭による質問等をさせていただきます。

「口頭質問」とはかかれていますが、家族構成や生年月日などを紙に書いて、内容を役所に登録されているデータから確認してもらいます。

口頭質問用の用紙がある市役所もあれば、普通のメモ用紙に書く市役所もありました。

口頭質問の本人確認で書いた内容は「祖父母・父母や兄弟姉妹の名前・生年月日」「本籍」「ひとつ前に住民票があった住所」などです。

住民票の場所を調べるため「戸籍の附表」を取りたい場合は、本籍のある市役所の窓口へ出向き、「戸籍の附表が欲しい」ことと、「身分証明書が全くない」という事情を伝えれば大丈夫でした。

すぐに、「本人しかわからない情報を紙に書き、その情報が合っていれば本人確認とします」と言われるかと思います。

口頭質問による本人確認が完了したら、「戸籍の附表」と合わせて「戸籍謄本」も取っておくことをおすすめします。

戸籍謄本とは?

名前や本籍、生年月日、家族構成などが書かれている書類です。

身分証明書になりそうなものは一つでも多く持っておいた方がいいかな。

身分証明書がない場合は電話や郵送では対応してくれません。市役所の窓口に本人が直接出向く必要があります。

本籍のある市役所でやること
  • 口頭質問・筆記回答で本人確認
  • 戸籍の附表・戸籍謄本を取る

身分証明書になるものが全くない状況で住民票の転出届を取得する方法

次は住民票のある市役所を訪れ「転出届」を取得します。

転出届は、住民票がある住所から移動しますよ~という証明書になります。

転出届を現在住んでいる住所の役所に提出することで住民票の移動が完了します。

転出届を取るにも身分証明書による本人確認が必要ですが、戸籍謄本・附表の時と同じように

口頭質問・筆記回答での本人確認

で転出届を出してもらえます。

現在住民票がある市役所でやること
  • 口頭質問・筆記回答での本人確認
  • 転出届を出してもらう

住民票が抹消されていたら

長年、居住の実態がないと、職権により住民票が抹消されることもあるようです。

その場合は抹消された市役所へ出向き、「転出証明に準ずる証明書」を取得し、転入先で住民票を復活させる必要があります。

私は10年以上放置していたけど住民票を抹消されてませんでした。

身分証明書になるものが全くない状況で住民票の転入届を出すやり方

住民票のある市役所で転出届を取得したら、現在住んでいる市役所の窓口へ出向いて「転入届」の紙に記載して、「転出届」と合わせて提出します。

転入届を出すのにも身分証明書が必要ですが

口頭質問・筆記回答での本人確認

で対応してもらえます。

これで住所の登録完了!晴れて現住所の市民となりました!

身分証明書になるものが何もない状況で住民票を取得する方法

転入届を提出すると、住民票が現住所に置かれます。

これで公的サービスを受けれるようになったので、「住民票」を出してもらいましょう。

住民票を貰うのにも身分証明書が必要ですが、「口頭質問・筆記回答での本人確認」が終わっているのでそのまま住民票を出してもらえます。

マイナンバー付きの住民票は本人確認が厳しくなるようなので出してもらえません。

現在住んでいる市役所でやること
  • 口頭質問・筆記回答での本人確認
  • 転入届を出す
  • 住民票を出す

これで身分証明書が一つもない状態から脱出できました!

住民票だけで銀行口座・キャッシュカードの作り方

役所の本人確認書類として、銀行口座・キャッシュカードも1点として認められる場合があります。

身分証明書として銀行口座・キャッシュカードを作りたい場合は、住民票だけで作ることが可能です。

住民票だけでは口座を作れない銀行もあります。

近くのメガバンクや都市銀行に相談しに行く方法でもいいですが、ネット銀行なら郵送で開設できるのでおすすめです。

住民票でのネット銀行口座開設は「楽天銀行」「ソニー銀行」「住信SBIネット銀行」など、多くのネット銀行が対応しています。

ただし、最近ではマイナンバーとの紐づけが必要なネット銀行もあるので、後日マイナンバーカードも作る必要があります。

身分証明書になるものが全くない状況で国民健康保険証の作り方

福祉課へ身分証明書の相談した時に「住民票を置けば国保を作れる」とアドバイスを貰いました。

ですが、残念ながら住民票を置いただけでは国民健康保険への加入は無理でした。

私の場合、以前働いていた会社から「社会保険の脱退証明書」+「身分証明書」を貰ってきてくださいと言われました。

以前働いていた会社への相談になるので、様々な事情で連絡しづらい人もいると思います。

市役所では会社名や保険組合を聞かれたので、その辺りの情報がわかれば市役所側でも何か方法があるのかもしれません。

10年以上前に働いていた会社へ連絡しなきゃいけないのか・・・

思い切って電話連絡してみたところ、特に問題なく社会保険の脱退証明書を送ってもらえました。

身分証明書が全くない状況から、

  • 戸籍謄本
  • 戸籍の附表
  • 住民票
  • キャッシュカード
  • 社会保険の脱退証明書

を用意して本人確認としてもらい、無事に国民健康保険に加入することができました。

必要な本人確認書類は「社会保険の脱退証明書」が1点、残りは要相談となります。

身分証明書になるものが一つもない状況でマイナンバーカードの作り方

国保を取得した後、マイナンバーカードを作れるか相談したところ、「申請はできるが、受け取る時にはもう1つ身分証明書を持ってきてほしい」と言われました。

この時点で取得できそうな身分証明書は「年金手帳」「印鑑登録証明書」です。

社会復帰を目指すためには年金の話も進めないといけないので、年金事務所へ相談しに行きました。

年金を支払っていない場合は未納・滞納状態となっています。

2年遡って支払うことが可能ですが、50万円程度支払うことになるので経済的に難しい場合があります。

私の場合、年金の免除申請のアドバイスを貰い、遡れる分を全額免除してもらいました。

審査に3か月ほどかかります。経済的に余裕ができれば後で追納することも可能です。

年金手帳は後日郵送で送られてくるので、受け取れば「国保」+「年金手帳」の2つの身分証明書を作ることができました。

マイナンバーカード受け取りの流れ
  1. 市役所で申請
  2. 交付通知書が届く
  3. マイナンバーカードを受け取り

マイナンバーカードを申し込んで受け取りまでの時間は、交付申請書を確認すると「1か月半~2か月程度かかる」と書かれています。

私の場合は以下のような期間でマイナンバーカードを受け取ることができました。

マイナンバーカード受け取りまでの時間
  • 12月17日:市役所で交付申請書を作ってもらう
  • 12月18日:スマホでオンライン申請をする
  •  1月15日:交付通知書が届く
  •  1月20日:マイナンバーカードを受け取る

これで写真付きの身分証明書も作ることができました。

身分証明書になるものが全くない状況で住民票や健康保険の作り方まとめ

身分証明書になるものが何もない状況で、住民票や国保、銀行口座、キャッシュカードの作り方について紹介しました。

市役所では身分証が全くなくても、口頭質問で本人確認してもらえます。

家族構成などが一致していれば、戸籍謄本や附票、転出・転入届、住民票を発行してもらえます。

住民票があれば銀行口座・キャッシュカードを作ることができます。

身分証明書になるものが全くないけど、住民票を取りたい人、ホームレスや引きこもり、ネットカフェ難民などから社会復帰したい人は是非子伸江尾久記事を参考にしてみてくださいね。

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