初めてお香を購入しました。「HEM」という世界でも人気のメーカーのお香です。
実際に使ってみて、想像していたお香のイメージとはちょっと違いました。思っていたより煙がもくもく出る・・・
「この煙って吸ったら体に悪いんじゃないの?」「部屋は大丈夫かな?」「発がん性があるって本当?」
お香初心者の私には気が付かなかった点がいくつかあったので、これからお香デビューしようと考えている人に「危険性」や「実際に使ってみた感想」を紹介したいと思います。
お香を買ってみようかな~でも健康被害がちょっと心配・・・という人は是非参考にしてみてください。
このブログ記事の最後の方に「ヤニ」の写真があるので見てみてくださいね。
お香の効果とは?
お香を試したい1番の理由は「香り」を楽しみたいからじゃないでしょうか?
私も、部屋に心地よい香りを広げたくてお香を注文しました。
良い香りには「リラックス効果」があるため、お香を焚いた香りは心をリラックスさせるのにぴったりの商品です。
心がリラックスできれば、「安眠効果」も期待できます。毎日疲れている人や寝つきが悪い人などは、寝る前にお香を焚いてみるとストレス解消にもなるかもしれません。
お香は心と体のリラックスができる素晴らしい商品です!
そもそも、お香は何のために焚くのでしょうか?
仏教では、「香を焚くと不浄を払い心を清浄にする」とされており、魔除けや厄除け、さらには虫よけの役割としても用いられてきました。
また、お線香の煙が「天国への道しるべ」だと聞いたこともあるので、宗教的な意味合いも強いようですね。
お香の種類とは?
お香の種類について、色々な形や香り、呼び方があるようで、それぞれ特徴が違うみたいです。
お香の原材料は、「香木」と呼ばれる木です。「木を燃やして出る香り」をイメージすると理解しやすいですね。
原料となる木の種類によって香りが異なるため、自分好みの香りを見つけるのが重要なポイントとなります。
人工的な香料を含んでいるお香もあります。
お香の形には棒状、円錐、渦巻きなどなど、様々な形があります。
初心者の私のように、形や香りを調べてもよくわからない場合は、まずはお試しで購入してみるのが一番良いかと思います。
お香として、特に馴染み深いのは「線香」です。実は、線香もお香の一種なんです。
お香の危険性とは?体に悪いの?
お香の危険性について、煙には体に悪い有害物質が含まれているのでしょうか?
小さなお子さんやペットを飼っている家庭では、健康への影響が気になることでしょう。
東京都健康安全研究センターの調査によれば、お香の煙には「ベンゼン」という有害物質が含まれていることが確認されています。
ベンゼンは、「IARC(国際がん研究所機関)発がん性対象一覧」でグループ1に分類される物質で、ヒトに対する発がん性が認められるものとされています。
グループ1は、ヒトに対する発がん性が認められる、化学物質、混合物、環境です。ベンゼンの他にアスベストやホルムアルデヒドなど様々な対象物があります。
最近では甘味料の「アスパルテーム」がグループ2Bに分類されて話題になりました。
このベンゼンは、たばこの煙や車の排ガスなどでも発生している有害物質であり、私たちの生活に身近な範囲で存在しています。
お香の煙中に含まれるベンゼン濃度は、たばこの煙と比べると高く、生涯過剰発がんリスクを超えることもあります。
形状・主原料 | ベンゼン放出量 | 室内ベンゼン 濃度推定値 |
---|---|---|
たばこ 主流煙 | 20.3 μg/本 | 23.4 μg/m3 |
たばこ 副流煙 | 297 μg/本 | 23.4 μg/m3 |
線香 | 230~442 μg/g | 5.4~10.0 μg/m3 |
蚊取り線香 | 426~502 μg/g | 6.4~15.4 μg/m3 |
円錐形お香 | 301~1,010 μg/g | 27.5~31.3 μg/m3 |
ベンゼンの生涯過剰発がんリスクに相当する濃度は、「1.7~3 µg/m3」と定められています。
ベンゼンを中心に体への害について紹介しましたが、お香には他にも「ヤニ」が含まれています。
煙による健康被害を心配する場合は、燃焼を短時間にするか、燃焼後にしっかりと換気するなどの対策が重要になります。
また、お香だけでなく、排気ガスや線香など、気づかないうちに体の中に入ってくる危険性に対しても、十分な注意が必要になります。
タバコを吸う人が減っても肺がん患者が減らないのは、こういう煙が原因の一つかもしれませんね。
HEM社のお香は危険?
Amazonや楽天市場で手軽に購入できる、価格の安いお香の中でも「HEM社のお香」が人気を集めています。
HEM社はインドのメーカーで、インドと聞くだけで本場のような香りが想像できますよね。
このHEM社は、1983年から400種類以上のフレグランス、1,000種類以上の幅広い商品を製造・販売しており、世界70か国以上に輸出し、お香の世界でトップシェアを誇る会社なんです。
また、HEM社は国際標準化機構の「ISO9001」を取得しており、サービスや製品の品質についても信頼性が高いと言えます。
\Amazonで20箱セット!/
HEM社のお香の成分は?
HEM社のお香には、「天然香料」と「合成香料」が使用されています。
一般的に、天然香料は安全、合成香料に対しては害があると思われるかもしれません。
野焼きや焚火などは、いわゆる「自然の草木を燃やす天然香料」ですが、天然成分でも煙が目に入ると痛いですし、吸い込むとむせることがあります。
お香の材料・成分が100%天然であっても、合成であっても、燃焼による有害物質のリスクは考慮すべき点です。
「燃焼させる」という行為自体が体に害を及ぼす可能性があるため、体への害が心配な場合はお香の購入を控えることをお勧めします。
Amazonで安い価格で販売しているHEM社の六角香
ここからは、通販サイトで販売しているHEM社のお香について紹介します。
HEM社のお香は、楽天市場やYahoo!ショッピングなど、さまざまな通販サイトで販売しています。
私がAmazonで購入したお香は「パルマート スティックお香 インド香 六角香 おまかせ20箱セット HI-MIX2」です。
1箱には約20本のお香が入っていて、20箱セットなので約400本ものお香を購入することができます。
グラム計量のため、実際の本数にはバラつきがあるようです。
このHEM社のお香は20箱「1,491円」で販売されており、1箱あたり約「75円」という激安お香です。(2023年7月31日現在)
なぜこんなに安い価格なのかというと、お店お任せの福袋形式で販売しているからだと思われます。
Amazonの評価・口コミ
Amazonでは以下のような口コミがあります。
良い口コミ・評価
- 全部違う香り
- いろいろな香りを試せて楽しい
- 価格が安い
といった好印象の口コミがある一方、
悪い口コミ・評価
- 被りが多い
- 香りが良くない
などの悪い口コミもあります。
お店お任せの福袋形式での販売なので、香りの被りが多かったり、好みの香りが含まれないこともあるようです。
香りを選びたい場合は楽天市場からの購入をオススメします。
HEM社のお香レビュー
Amazonで注文したHEM社のお香20箱が届きました。段ボールを開けると銀色の袋に詰められていました。
段ボールを開けた瞬間、お香の香りがかなりキツイ(いい匂いだけど)ので、一緒に買った物へ匂いが移る可能性が高いです。
匂いが移って困るものは同梱しない方が良いでしょう。
香りの種類はお店のお任せですが、いろいろな種類のお香が入っていました。初心者が購入するには少し多かったかもしれません。
箱が六角形だから六角香って言うのかな?
入っていたお香の種類
- Black Beauty
- Cannabis
- CHANDAN×2
- FRANKINCENSE
- Fruit Punch
- Indian Spice
- Lakshmi
- Lavanda
- LEMON
- LOVE
- MAMA&BABY
- Medini
- MOGRA
- MUSK
- NAG CHAMPA
- ROSE
- ROSRMARY
- Super Chandan
- White rose
ランキングでも人気のチャンダンが2箱、レモンやムスクなどチャンダン以外の香りは1箱ずつ入っていました。
私はお香初心者なので、商品名を見ても何の香かよくわかりませんが、被りが1本、残りはバラバラでお試しできるのでよかったです。
Amazonのレビューを見ると13本被りもあるようなので、安い値段な分、当たりハズレの覚悟は必要かもしれません。
箱を置いて置くだけでもいい香りがするよ。まとめて嗅ぐと石鹸の匂いに近いかも。
箱からお香を取り出すと花火みたいなスティックが入ってます。
火をつける香料部分はボロボロ落ちたり、手に色が付いたりするので触らない方が良いです。
お香立てがないので代用品を手作り
お香を焚くのに必要なものと言えば、「お香」「火」そして「お香立て」です。
初心者はお香立て買うのを忘れがち・・・
私はお香立てを購入しなかったので、代用品をアルミホイルで手作りすることにしました。
作り方は、アルミホイルを適当な大きさの四角にして、丸めたアルミホイルにお香を差し込んで立てれば完成です。
アルミホイルが軽すぎてお香が自立しないので、差し込み部分は両面テープで固定しています。
気が付かない内に倒れてしまうことがあるので、燃焼中は目を離さないよう、火事には十分注意してください。
お香に点火
お香の火の点き方は線香と同じですね。
お香から煙が出てくるので香りを楽しみます。燃えた後の灰が落ちるので、床に落ちてしまわないように注意してください。
HEMのお香は、火を点けてから20分~25分間ほど煙が出ます。
あまり煙を吸いたくない場合は、部屋の戸や窓を開けて換気しながら焚くのがオススメです。
戸や窓を開けていても香りを十分楽しめるよ。
香りの違いがイマイチわからない・・・
違う香りのお香を数本焚いてみましたが、香りの違いがはっきりとわからないものも多かったです。
明らかに違いを感じる香もあるし、好きな香りも見つけることができたので20箱は買いすぎたかと思いましたが良い買い物でした。
お香の残り香は、かなりの時間部屋に残ります。1日くらいじゃ、部屋についた香りは抜けないでしょう。
匂いが付いたら困る服や食べ物の近くでは、お香を焚かない方がいいですね。
賃貸では匂いの付きすぎによって、退去時のクリーニング代が高額になる可能性があるので注意してください。
お香立て代用品を作り直し
アルミホイルのお香立ては強度に問題があり、燃焼中に倒れて火事になる危険性があったので別のお香立てを作り直しました。
「ロケットニュース24」を参考にペットボトルのお香立てを手作り。作り方は、蓋にお香を差し込む穴をあけて、ペットボトルに空気穴を作れば完成です。
空気穴が小さいとお香の火がすぐに消えてしまうので、大きめの穴を複数個所開けておきましょう。
お香に火をつけるとペットボトルの中がお香の煙もくもくで綺麗で神秘的。部屋を暗くしてLEDライト当てたらもっと綺麗かも。
お香の灰がペットボトルの下に落ちるので、火が気になる場合はペットボトルに水を入れておくことをオススメします。
お香燃焼後のヤニについて
お香を焚いた後、ペットボトルの蓋にヤニが付着していました。茶黒いのがヤニです。
部屋を換気しないと壁や天井にヤニが付く可能性が高いので注意してください。
60本くらい焚いた結果・・・
あれから60本くらい焚いてみました。ペットボトルにどれくらいのヤニが付着したかというと・・・
真っ黒やんけ・・・タバコよりヤニがすごくないか?
有害物質もそうですが、ヤニにも十分注意してお香を焚いてくださいね。
HEMのお香や発がん性についてのまとめ
HEM社のお香や発がん性などの体に悪い点や、実際に炊いてみた感想について紹介しました。
私はお香初心者でしたが、いろいろな香りを楽しめる詰め合わせを購入したのは良かったです。
ただ、小さいお子さんや犬や猫などのペットに、有害物質が体に悪い影響を与える危険性があるので使用には十分注意してください。