犬や猫のノミ・マダニを駆除してくれる「フロントラインプラス」。
ペットを飼っているお家なら、暖かくなる季節には必需品となるお薬ですよね。
しかし、フロントラインプラスはドラッグストアなどでは市販されておらず、動物病院で診察・処方してもらわないと購入することができません。
動物病院の診察料やお薬代って結構お金かかりますよね。
そこで今回は、ネット通販を使ってフロントラインプラスを注文する方法をご紹介しようと思います。
病院代やお薬代を節約することができるので、お薬やお薬代を見直したいな~と思う人は参考にしてください。
フロントラインプラスとは?
フロントラインプラスは、犬や猫に寄生したノミやマダニを駆除してくれるお薬です。
動物病院では最も多く使われているノミ・マダニ駆除薬で、多くの獣医師さんにも信頼されているお薬なんです。
フロントラインプラスの特徴は、ノミの成虫はもちろん、卵のふ化・成長を阻害してくれる効果があるという点です。
ノミ成虫を駆除、さらに成長をブロックすることで繁殖を防ぎ、素早く駆除することが可能となります。
その効果のほどは、フロントラインプラス投与後、24時間以内にほぼ100%のノミを駆除することが可能!
さらに!その殺虫効果は1か月ほど有効なので、ノミの再寄生を予防することができるんです。
ノミに対する圧倒的な力!獣医師さんも、安心してオススメするお薬なのが理解できますね。
フロントラインプラスの使い方
フロントラインプラスは、犬や猫の首筋に垂らすだけの簡単な使い方です。
薬液が入っているピペットは、お好み焼きのヘラのような形をしています。

三角の部分が手で持つところ、先が細い部分が薬の滴下口になります。
フロントラインプラスの使い方は箱にも書いてあるので、初めて使う人は良く読んでください。

ピペットを取り出したら、滴下口の切れ込みを折ります。
猫の毛をかき分けて、肩甲骨の間の皮膚に直接垂れるように全量投与します。

上から薬を垂らすよりは、肩甲骨付近に滴下口の先端をくっつけて、ぶちゅっと薬の中身を全て押し出すのがオススメです。
注射ではなく滴下タイプなので、獣医師ではない私たち素人の飼い主であっても簡単に投与できるのが魅力です。
薬を滴下した周辺は2,3日毛が濡れた状態が続きますが、薬が浸透している効果なので大丈夫です。
ただし、犬や猫が薬を滴下した部分を舐めないように注意してあげてください。
少量であれば舐めても問題ないようですが、ごく稀によだれを垂らす副作用が発生するようです。
首根っこに滴下しているので舐めるのは難しいですが、多頭飼いしている場合は互いに舐めてしまうことがあるので気を付けましょう。
フロントラインプラスは、妊娠中や授乳期の母犬や母猫にも使用できる安心・安全なお薬です。
フロントラインプラスを投与後、犬なら24時間後、猫なら48時間後にお風呂やシャンプーに入れることも可能です。
フロントラインプラスとスポットオンの違いと比較表
フロントラインには「プラス」と「スポットオン」の2種類あります。
「プラス」と「スポットオン」の大きな違いは、ノミの卵や幼虫に効果があるかないかで理解しておくとわかりやすいです。
フロントラインプラス | フロントラインスポットオン | |
---|---|---|
効能・効果 | 犬・猫に寄生するノミ・マダニ・ハジラミの駆除 ノミの卵の孵化・幼虫の成長阻害 | 犬・猫に寄生するノミ・マダニの駆除 |
使用年齢制限 | 犬・猫:8週齢から 子犬・子猫でも使用可能 | 犬:10週齢から 猫:12週齢から |
使用体重制限 | 体重制限なし 2kg以下の犬にも使用可能 | 犬:体重2kg以上 猫:制限なし |
シャンプー等 | 制限なし 投与24時間後・投与直前のシャンプーが可能 | 投与前後2日間は水浴 あるいはシャンプーを行わないこと |
有効性の持続 | ノミに対し犬なら1~3か月間 猫なら1~1.5か月間、新規の寄生を予防 卵や幼虫に対し犬なら最大3か月間 猫なら最大6週間成長を阻害 | ノミに対し犬なら1~3か月間 猫なら1か月間、新規の寄生を予防 |
フロントラインの価格は「プラス」の方が安いので、わざわざ「スポットオン」を選ぶ理由はないです。
フロントラインを販売している通販サイトも「プラス」の方を多く取り扱っているので、フロントラインプラスを注文するのをオススメします。
フロントラインには滴下タイプではなく、スプレー式のお薬もあります。
公式サイトを見てみると「フロントライン スポットオンと同じ有効成分を含みますが、即効性と持続性に優れています。」と書かれています。
ノミが大量に寄生しているノラ猫や保護猫に使ってあげるのがいいかもしれませんね。
また、スプレー式は生後2日齢からの子犬や子猫への投与試験でも安全性を得られているようです。
生まれて間もない子猫に使用する場合も、スプレー式の方が適しているようです。
フロントラインとブロードラインの違いは?
ノミを見つけたら、ノミに寄生する「瓜実条虫」にも気を付けましょう。
我が家の猫はノミに寄生された後、毛づくろいなどでノミを飲み込んで瓜実条虫にも寄生されてしまいました。
フロントラインプラスはノミを駆除することができますが、寄生虫を駆除することはできません。
ノミと一緒に寄生虫を駆除するためには「ブロードライン」が効果的です。
ブロードラインはフロントラインと同じメーカー、日本全薬品工業「ゼノアック」が製作しているお薬です。
実際にブロードラインを使ってみた記事があるので参考にしてください。
フロントラインプラスの効果が出るまでの時間は?
我が家の猫にノミが寄生していたので、楽天市場から購入したフロントラインプラスを早速投与しました。
フロントラインプラスの公式サイトでは
と書かれています。
フロントラインプラスを実際に使ってみたところ、猫に寄生していたノミは素早く駆除することができました。
しかし、部屋の隅々で繁殖したノミが猫に再寄生するため、全滅させるには時間が必要です。
ノミの繁殖スピードってご存じですか?
成虫 | 吸血後、48時間以内に1日数十個の卵を産む |
卵 | 1~6日でふ化して幼虫になる |
幼虫 | 1,2週間で2回脱皮をしサナギになる |
サナギ | 数日~数か月かけてう化し、成虫となる |
注意しなければいけないのが産卵の数です。吸血した2日以内に、数十個卵を産むんです。ペットにノミが寄生したことに気が付くのが遅れると恐ろしい数の卵が産み落とされてます。
ノミの卵は小さくて目視では見つけにくく、犬や猫の体からぽろぽろ落ちてしまいます。
ノミに寄生された犬や猫たちは、ノミの卵をばら撒きながら部屋を歩き回っている状態なんです。
部屋のあちこちで繁殖したノミたちは、再度ペットに寄生したり、人間の血を吸うことで産卵と繁殖を繰り返します。

台所のお皿の下でノミの幼虫がウネウネしてたのを発見したことがあるよ・・・
フロントラインプラスを投与したペットなら、再寄生されても薬の効果で駆除可能です。
1か月~1か月半くらい駆除効果が持続します。
ですが、フロントラインプラスを使用していない他のペットや、人間から血を吸われるとイタチごっこになってしまうため、薬の効果が実感できません。

フロントラインプラスの口コミを見ると「数日経ってもノミが動いてる」というのを見かけるけど、その口コミの多くがノミの再寄生だと思うよ。
犬や猫を多頭飼いしている場合には、すべてのペットにフロントラインプラスを投与。そして、部屋の隅々まで徹底的に掃除することで、速やかに駆除することをオススメします。
フロントラインプラスは市販や通販で買えるの?違法性や偽物を買わされたりしない?
フロントラインプラスは、動物病院から処方されるお薬です。
市販品としては販売していないため、ドラッグストアなどの店舗で購入することはできません。
ですが、「動物用医薬品販売業」を申請した通販サイトからは購入することが可能なお薬なんです。
「動物用医薬品販売業」には4種類ありますが、その中でも「店舗販売業」の許可を受けることで、インターネット販売が可能となります。
では、試しにAmazonを見てみましょう。
Amazonではフロントラインプラスが販売されてますよね。ということは、どこかに「動物用医薬品店舗販売業」の表記があるはずです。


セキュリティ&プライバシーの規約に書いてあったよ。
「動物用医薬品店舗販売業」の表記がない通販サイトからフロントラインプラスを購入すると偽物を買わされる危険性があります。
インターネット通販を利用してフロントラインプラスを注文する際は、「動物用医薬品店舗販売業」の表記があるか?に注目すると安全に購入することが可能となります。
フロントラインプラスの価格は?病院は高い?
フロントラインプラスの値段はいくらなのかご存じですか?
普段は病院で処方してもらってるので、診察代と一緒になって支払っているので、正確な値段を把握していない人も多いのではないでしょうか。
動物病院の公式サイトでは、フロントラインプラスの料金を表示しているサイトがあるので参考にしてみます。
動物病院の価格 | A病院 | B病院 | C病院 |
---|---|---|---|
猫用 | 1,260円 | 1,200円 | 1,350円 |
犬用 〜5kg | 1,470円 | 1,200円 | 1,350円 |
犬用 5〜10kg | 1,575円 | 1,400円 | 1,630円 |
犬用 10〜20kg | 1,680円 | 1,600円 | 1,860円 |
犬用 20〜40kg | 1,890円 | 1,800円 | 2,060円 |
猫用フロントラインプラスを例として見てみると、動物病院では1本あたりおよそ1,200円が相場になりそうです。
では、インターネット通販ではいくら価格になるのか見てみましょう。今回はAmazonで販売されているフロントラインプラスの価格を見てみます。
Amazonの価格 | 1本入 | 3本入 | 6本入 |
---|---|---|---|
猫用 | 1,155円 | 2,570円 | 3,917円 |
犬用 〜5kg | 1,447円 | 2,614円 | 4,630円 |
犬用 5〜10kg | 1,576円 | 2,805円 | 4,801円 |
犬用 10〜20kg | 1,740円 | 3,135円 | 5,773円 |
犬用 20〜40kg | – | 3,407円 | 6,732円 |
Amazonでフロントラインプラスを購入する場合、1本入では動物病院と大差ありませんが、3本入・6本入と、まとめ買いをすることでかなり安く購入できることがわかります。
猫用フロントラインプラスだと動物病院では1本1,200円でしたが、通販で6本入を購入すれば1本あたり653円になります。
動物病院と比較すると、およそ半額で購入することができるのでとても安いですよね。
フロントラインプラスについてのまとめ
フロントラインプラスはノミやマダニの駆除、卵の孵化や幼虫の成長を阻害するお薬です。
動物病院へ行き、獣医師の診察・処方がなければ購入することのできないお薬ですが、ネット通販を利用することにより注文することが可能です。
「Amazon」や「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」など、人気の通販サイトからも注文することができますよ。
だたし、フロントラインプラスはお薬ですので、注文・使用は慎重に行いましょう。
素人判断では、副作用や思わぬアレルギーなど、ペットの命を危険にさらしてしまう恐れがあります。
獣医師に相談・指導の下、使用してください。