フロントラインプラスは、猫や犬に寄生したノミ・マダニを駆除するお薬です。
本来は獣医師から処方されるお薬ですが、ネット通販でも購入することができます。
通販で購入するということは、飼い主自らペットに使用するということ。
フロントラインプラスの副作用について理解しておかないと、思わぬ事故が起きてしまうかもしれません。
今回はフロントラインプラスの副作用と、実際に使用してどうなったか?の口コミを集めてみたので参考にしてみましょう。
フロントラインプラス使用上の注意
フロントラインプラスには使用上の注意があります。
使用上の注意の内容には「一般注意」や「使用者に対する注意」「取り扱い上の注意」などが記載されています。
その中でも「犬・猫に関する注意」に、フロントラインプラスを使用することによる副作用について書かれています。
もし、動物が舐めた場合、溶媒の性状のため一過性の流涎が観察されることがある。そのため、滴下部位を他の動物が舐めないように注意すること。
フロントラインプラス 犬に対する使用上の注意
フロントラインプラスの薬液を犬や猫が舐めてしまうと、ヨダレを流すことがあるということですね。
上記は犬に対する使用上の注意なんですが、猫の場合は少し違うことが書かれています。
もし、動物が舐めた場合、溶媒の性状のため一過性の流涎、アルコール様中毒症状(嘔吐、食欲不振、元気消失)が観察されることがある。そのため、滴下部位を他の動物が舐めないように注意すること。
フロントラインプラス 猫に対する使用上の注意
薬を舐めるとヨダレを流すというのは同じですが、アルコール中毒症状が追加されています。
嘔吐、食欲不振、元気消失が観察されるとありますが、猫だけってことはないと思うので、犬にも注意が必要です。
まれに、他の外用殺虫剤と同様に本剤の使用後、個体差による一過性の過敏症(投与部位の刺激によるそう痒、発赤、脱色、脱毛)が起こることがある。もし、症状が持続または悪化する場合は、直ちに獣医師に相談すること。
フロントラインプラス 犬に対する使用上の注意
過敏症・・・アレルギー反応みたいなものでしょうか。
フロントラインプラスを付けた部分に「そう痒、発赤、脱色、脱毛」が起こることもあるようです。
フロントラインプラスを使用する前に獣医師に相談すること!
フロントラインプラスの使用上の注意にも書かれていますが、「フロントラインプラスは獣医師の指導の下で使用すること」が重要です。
フロントラインプラスを初めて使用する場合には、動物病院で診てもらってから使用しましょう。
私たち素人が勝手な判断で使用してしまうと、思いもよらない事故や副作用・アレルギーの危険性があります。
必ず、獣医師さんに相談してから使用してください。
フロントラインプラスの副作用情報の報告
動物用医薬品の副作用情報は報告する義務があるのをご存じですか?
薬局開設者、病院、診療所若しくは飼育動物診療施設の開設者又は医師、歯科医師、薬剤師、獣医師その他の医薬関係者は、医薬品又は医療機器について、当該品目の副作用その他の事由によるものと疑われる疾病、障害若しくは死亡の発生又は当該品目の使用によるものと疑われる感染症の発生に関する事項を知った場合において、保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するため必要があると認めるときは、その旨を厚生労働大臣(農林水産大臣)に報告しなければならない。
日本獣医師会 副作用報告
報告された副作用情報は公開されていて、誰でも確認することができます。
ここからは、公開されているフロントラインプラスの副作用情報についてまとめたので参考にしてみましょう。
投与者 | 症状 | 転帰 |
---|---|---|
飼い主 | 嘔吐、元気・食欲消失 | 死亡 |
飼い主 | 動きが鈍い、呼吸がゆっくり | 死亡 |
飼い主 | 虚脱 | 死亡 |
その他 獣医療関係者 | 元気消失、食欲廃絶、 呼吸促迫、嘔吐、 低体温、腹式呼吸、 開口呼吸、意識混濁、 白血球数増加、カリウム値低下 | 死亡 |
獣医師 | 横臥、虚脱 | 回復 |
飼い主 | 食欲不振、元気消失、肝酵素の上昇 | 死亡 |
獣医師 | 強直間代性痙攣、泥状便、失禁 | 回復 |
飼い主 | 虚脱、嘔吐、ふらつき、 ほふく前進様行動 | 回復 |
飼養者 | 出産した子猫の死亡 | 回復 |
飼養者 | 死亡 | 死亡 |
飼養者 | 死亡 | 死亡 |
フロントラインプラスの副作用で怖いのは「死亡例もある」ということです。
お薬なので副作用は仕方ありませんが、ペットの体調や他の疾患と合わさることで重篤な症状が発症する危険性もあります。
投与者が飼い主の場合が多いですが、獣医師であっても副作用を100%防ぐことはできません。
通販で気軽に購入することができるお薬ですが、獣医師にしっかり相談してから使用・用法を守って注文してください。
フロントラインプラスを使用して脱毛した動画
「フロントラインプラス 脱毛」で画像検索すると、実際に剥げてる様子の写真を確認できます。
また、Youtubeでも脱毛した様子を見れる動画があったので参考にさせてもらいましょう。
フロントラインプラスの副作用についてのまとめ
フロントラインプラスは獣医師が処方するお薬です。
副作用としては、薬液を舐めるとヨダレやアルコール中毒症状が出る場合があります。また、投与部分にそう痒、発赤、脱色、脱毛が現れることがあるので十分に注意してください。
場合によっては死亡する副作用報告もあります。大切な犬や猫を守るため、獣医師の指導の下で使用することをオススメします。