私は年収200万円くらいですが、実は暗号資産を買って積み立てています。
もちろん余剰資金で積み立てているのですが、現在は10万円くらいの暗号資産が貯まりました。
この暗号資産ですが、利益が出た場合に確定申告が必要になる場合があります。
暗号資産の確定申告では「移動平均法」または「総平均法」の2つの計算方法があるのですが、「所得税の暗号資産の評価方法の届出書」を税務署に提出していない場合は原則的に「総平均法」になるそうです。
暗号資産による所得の計算を「移動平均法」にしたい場合には、早めに「所得税の暗号資産の評価方法の届出書」を提出することをおすすめします。
今回はe-Taxを使って所得税の暗号資産の評価方法の届出書を書くやり方を紹介するので是非参考にしてみてください。
e-Taxソフトを使う前に用意するもの
e-Taxソフトを使うためにはマイナンバーカードが必要なので、持っていない人はまず最初にマイナンバーカードを作りましょう。
マイナンバーカードは市役所等へ行って、マイナンバーカードを作りたいことを伝えれば対応してくれると思います。
私がマイナンバーカードを作った話は以下の記事にまとめてあるので参考にしてみてください。
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マイナンバーカード 身分証や住民票がない人は受け取りできる?作り方と届くまでの時間は?
続きを見る
次に、パソコンでマイナンバーカードを読み取る機械「ICカードリーダー」が必要です。
スマホでも「おサイフケータイ」機能があればマイナンバーカードを読み取ることができますが、パソコン版e-Taxにログインするやり方がわからなかったため、ICカードリーダーの購入をおすすめします。

「WEB版」「SP版」には、スマホのマイナポータルアプリを使ってQRコードを読み取ってログインできるよ。
ICカードリーダーを使ってマイナンバーカードを読み取るには「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト(JPKI利用者ソフト)」のインストールが必要です。
e-Taxソフトの違い
e-Taxには「e-Taxソフト」「e-Tax(WEB版)」「e-Tax(SP版)」があります。
ブラウザやスマホでe-Taxを使えれば便利ですが、申請できる手続きにいくつか制限があるので「e-Taxソフト」のインストールをおすすめします。
例えば、今回目的としている所得税の暗号資産の評価方法の届出書の提出は「e-Taxソフト」でしかできません。
e-Taxソフトを利用する流れ
e-Taxソフトを利用するには少し面倒な手続きが必要です。
e-Taxを利用する流れ
- 利用者識別番号の取得
- 電子証明書の取得
- 手続を行うソフト・コーナーを選ぶ
- 申告・申請データを作成・送信する
- 送信結果を確認する
e-taxソフトの公式サイトを確認しても難しいので、所得税の暗号資産の評価方法の届出書を提出するために私がやったことを紹介していきます。

開業届や青色申告承認申請書をe-Taxで提出したことがある人なら同じ手順を行えばOK!
e-Taxにマイナンバーカードを利用者登録する
初めてe-Taxを使う場合にはマイナンバーカードを利用者登録する必要があります。
利用者登録することでe-Taxへのログインや申請書の作成ができるようになります。
step.1
e-Taxホームページ右上「ログイン」→「受付システムへログインする」を押します。
step.2
「受付システム ログイン」が表示されるので、「マイナンバーカードでログイン」を押します。
step.3
ログインを押すと「推奨環境チェック結果」が表示されてエラーが出ると思います。解決方法に従って拡張機能やソフトをインストールしてください。
step.4
「推奨環境チェック」をクリアすると「国税電子申告・納税システム(e-Tax)」画面が表示されるので「ICカードリーダライタで読み取り」を押します。
step.5
マイナンバーカードを作る時に設定した4桁の利用者証明用パスワードを入力して「OK」を押します。
step.6
「初めてe-Taxをご利用される方はこちら」から「マイナンバーカード情報の確認へ」を押します。
step.7
マイナンバーカード情報として「氏名」「生年月日」「住所」「性別」を入力して次へ進みます。
step.8
「利用者情報の入力」では「氏名」「電話番号」「職業」「住所」「提出先税務署」「メールアドレス」など、必要なを入力します。
以下は画像付きのやり方を紹介しているので参考にしてみてください。
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e-Taxで開業届と青色申告承認申請書を提出するやり方
続きを見る
e-Taxソフトをインストールする
e-Taxへマイナンバーカードの利用者登録が済んだら、e-Taxソフトをパソコンへダウンロード・インストールします。
e-Taxソフトは「e-Taxソフトについて」→「e-Taxソフトのダウンロードコーナー」のページからダウンロードできます。手順に沿ってダウンロード・インストールしてください。
ブラウザでできるe-Taxソフトの「WEB版」「SP版」では、所得税の暗号資産の評価方法の届出書を書くことができません。
e-Taxソフトをパソコンにインストールしたらソフトを起動し、「利用方法の選択」の画面で「マイナンバーカードを利用する(インターネットが必要です)」を選択して次へを押します。
続けて、利用者名を入力して「保存」を押します。
これでe-Taxソフトの初期設定完了です。
e-Taxソフトの所得税の暗号資産の評価方法の届出書の書き方
では早速e-Taxソフトを使って所得税の暗号資産の評価方法の届出書を書いていきましょう。
e-Taxソフト左メニューボタン「作成」から「1.申告・申請等」→「2.新規作成」→「3.申請・届出」→「4.所得税」を選択して次へ進みます。

「申告・申請等の作成」が表示されるので「所得税の有価証券・暗号資産の評価方法の届出」にある「所得税の有価証券・暗号資産の評価方法の届出書」を選択して次へ進みます。

「申告・申請等名」に適当な名前を入力して次へ進みます。

「申告・申請等基本情報」を記入していきます。
私が書いた部分は「個人番号」「提出先税務署」「提出年月日」「氏名」「納税地(自宅の住所)」「電話番号」「生年月日」「性別」「職業」です。入力し終わったら「OK」を押します。


申告・申請等基本情報に入力した内容が所得税の暗号資産の評価方法の届出書に書き込まれます。
「申告等基本情報を変更しました」と表示されて、帳票一覧に作成中の「所得税の有価証券・暗号資産の評価方法の届出書」が作られました。

作成中の帳票をダブルクリックすると「所得税の有価証券・暗号資産の評価方法の届出書」を編集できるので、必要な個所を追記していきます。
まずは「暗号資産」にチェックを入れます。

次に「1 評価方法」の項目に「区分」「種類」「評価方法」「新たに取得した年月日」を入力します。

書き方例
- 「区分」:暗号資産にチェック
- 「種類」:ビットコインやイーサリアムなど購入した暗号資産を記入
- 「評価方法」:移動平均法を記入
- 「新たに取得した年月日」:初めて購入した日を記入
入力内容に間違いがないことを確認して「作成完了」を押せば、「所得税の有価証券・暗号資産の評価方法の届出書」が書き終わりました。

e-Taxの書き方の流れ
- メニューボタン「作成」
- 「申告・申請等」→「新規作成」→「申請・届出」→「所得税」
- 「個人事業の開業・廃業等届出」の「個人事業の開業・廃業等届出書」にチェック
- 「申告・申請等名」に任意の名称を入力
- 「申告・申請等基本情報」を入力
- 作成中の帳票をダブルクリックして編集
e-Taxソフトの所得税の暗号資産の評価方法の届出書へ署名するやり方
e-Taxで書いた申請書は「署名」が必要です。
署名と言っても手書きでサインするわけではなく、マイナンバーカードを使った電子署名となります。
e-Taxソフト左側メニューボタン「署名可能一覧へ」から「1.電子署名」→「2.書類を選択」→「3.署名」を押します。

電子署名のウィンドウが表示されるので「ICカードを利用」を選択して次へ進みます。

認証局サービス名を「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」を選択して次へ進みます。

続けてマイナンバーカードを受け取る時に設定した英数字6~16桁の「署名用パスワード」を入力します。
署名の確認ですが、内容を読んでもよくわからないのでそのままOKを押せば「所得税の有価証券・暗号資産の評価方法の届出書」への署名完了となります。

e-Taxソフトで署名のやり方
- メニューボタン「署名可能一覧へ」
- 「電子署名」→「書類を選択」→「署名」
- 「ICカードを利用」を選択
- 「公的個人認証サービス(マイナンバーカード)」を選択
- 「署名用パスワード」を入力
e-Taxソフトの所得税の暗号資産の評価方法の届出書を提出するやり方
e-Taxソフトを使って所得税の暗号資産の評価方法の届出書を書き終わり、署名も終わったので税務署へ提出しましょう。
左側メニューボタン「送信可能一覧へ」から「1.送信」→「2.書類を選択」→「3.送信」→「4.OK」を押します。

「フォルダの選択」が表示されるので、そのまま「OK」を押せば税務署への提出完了となります。

この送信データは審査中になります。後日e-Tax受付システムへログインして受付結果が「受付完了」となっているのを確認し、何か返信がないかメッセージボックスを確認してみましょう。

不備や内容の確認がなければ、税務署からの返信メッセージや電話連絡はないようです。
e-Taxソフトで所得税の暗号資産の評価方法の届出書を提出するやり方のまとめ
e-Taxソフトを使って所得税の暗号資産の評価方法の届出書を提出するやり方について紹介しました。
手順としては開業届や青色申告承認申請書の書き方と同じなので、一度でも利用したことがあれば難しくありません。
ですが、初めてe-Taxを利用する場合はとても難しいと思います。
所得税の暗号資産の評価方法の届出書の書き方や提出方法がわからない場合は、是非この記事を参考に書いてみてくださいね。