私が住んでいるところは賃貸で、エアコン設置のために壁に穴を開けられません。
というのは言い訳で、業者にエアコンの設置を依頼すると料金が高くなってしまいます。
そこで、自力で取り付けられるコロナの「窓用エアコン」を中古で購入しました。
ただ、窓用エアコンは「電気代が高い」や「うるさい」、「近所迷惑」といった、ネガティブな口コミや評判もあります。
そこで、今回のブログ記事では、窓用エアコンの「取り付け方」や「電気代」、「騒音」などについて、実際に窓用エアコンを使ってみた結果を紹介するので、窓用エアコンの購入を検討する際に参考にしてくださいね。
コロナの窓用エアコン冷房専用を中古で購入
以下の写真は、数年前にヤフオクで購入した中古の窓用エアコンです。
メーカーはコロナで、型番は「CW-1615」だったと思います。
この窓用エアコンは暖房機能がなく、冷房専用です。
購入時の価格は送料込みで約18,000円でした。
この価格は、窓用エアコンの相場から考えると、それほど高くはないと思います。
コロナの窓用エアコン本体のサイズは以下の通りです。
部位 | サイズ |
---|---|
高さ | 75cm |
幅 | 33.5cm |
奥行き | 24cm |
重量 | 21kg |
男性1人でも持ち運べる大きさと重量ですが、十分気を付けて運んでください。
窓用エアコンの設置場所と取り付け方
窓用エアコンは窓枠に設置するため、壁に穴を開ける必要がありません。
窓用エアコンは、付属している「取り付け枠」を窓に取り付け、その枠に窓用エアコン本体をはめ込む方法で取り付けます。
窓用エアコンを購入する前に、設置する窓枠のサイズをしっかりと計測することをおすすめします。
- 窓の開き幅が47cm以上
- 窓の高さが77~140cm
もし、窓枠の高さが合わない場合、高さの延長枠が別売り販売されている場合があります。
コロナの窓用エアコンの場合、最大で190cmまで対応しているようです。
窓用エアコンの取り付け方法
窓用エアコンの取り付け枠は、窓枠の立ち上がり部分(でっぱり部分)にネジで挟んで固定します。
窓枠の高さは、下側立ち上がりから上側立ち上がりまでを測らないといけないため、測定には注意が必要です。
立ち上がりがない窓の場合、補助金具を取り付ければOKです。
ただし、補助器具の取り付けにはネジで穴を開けることになるため、賃貸の場合は管理会社や大家さんと相談することをおすすめします。
取り付け枠は軽量のため簡単に設置できますが、問題は窓用エアコンの本体です。
窓用エアコン本体の重量は約20kg程度あります。
男性なら1人で設置可能ですが、女性だと1人では難しいでしょう。
本体を落下させたり、怪我や破壊を引き起こす危険性があるため、無理をせず手伝ってくれる人を頼むことをおすすめします。
私の場合は男性1人で設置しました。
少し高い位置に窓があったため苦労しましたが、何とか設置することができました。
窓用エアコンはうるさい?近所迷惑になる?
窓用エアコンの気になる点の一つは「音」ですよね。
設置したのは良いけれど、寝れないほどうるさかったり近所迷惑になってしまっては大変です。
窓用エアコンの冷房をONにした時の室内で聞こえる音は、一般的なルームエアコンと比較すればうるさいです。
窓用エアコンは室外機と一体型なため、冷房稼働中は「ブーン」というコンプレッサーの音と、「ゴー」という室外機の音がずーっと響いています。
同じようなコンプレッサーを使っている冷蔵庫よりも大きめの音と思ってください。
コロナの取扱説明書を見てみると、音響パワーレベルは53dB。
図書館内の音くらいらしいですが、体感ではもっと大きい音の印象です。
窓用エアコンの口コミや評判を見てみると「うるさい」「寝れない」と言った書き込みを見かけます。
音に敏感な人は注意が必要ですね。
コンプレッサーの衝撃音
また、冷房運転開始と停止の時、コンプレッサーが動き出す衝撃音「ガコン」って音もうるさいです。
窓を強めに閉めたような音、窓枠を叩くような音で、静かに寝ていると床まで振動を感じるような音ですね。
私自身はエアコンの音に気にせず寝ることができますが、神経質な人にはうるさく感じて寝るのが難しい音の大きさだと思います。
室外機の音
窓用エアコンの外側では掃除機のような音がします。
これは室外機が一体化しているためですね。
室外機からは音がうるさく、他にも熱風が出るため、隣の家の壁や窓が近くにあると近所迷惑になる恐れがあります。
隣の家の壁や窓が近い場合は、窓用エアコンを設置することを諦めた方がいいかもしれません。
窓用エアコンの冷房効果は?冷える?冷えない?
窓用エアコンの冷房効果について、どの程度冷えるのでしょうか?
私が使ってみた感想は、冷房の効果には文句ありません。
窓用エアコンの「冷房をつけている」と「つけていない」のでは、はっきりとした室温の違いが感じられます。
8畳ほどの部屋を「設定温度を低く」「冷房強風」にすれば、日中は快適な温度を保て、夜は寒いくらいに冷えます。
ただ、座る位置によっては暑さを感じる場所もありますので、扇風機を併用することをおすすめします。
窓用エアコンのドライ運転とは?
窓用エアコンにはドライ運転がありますが、ルームエアコンのような除湿機能として使うわけではありません。
エアコンの冷房には本来、除湿機能が備わっています。
窓用エアコンのドライ運転は、冷房を一時的に止めて再開することで、部屋の温度を下げずに湿気を取る機能を意味します。
室温 | ドライ運転の内容 |
---|---|
設定温度より2度以上高い場合 | 連続に運転 |
設定温度から+2度までの場合 | 6分運転4分停止を繰り返す |
設定温度以下の場合 | 4分運転6分停止を繰り返す |
18度以下の場合 | 運転を停止 |
節電の目的もあるかもしれません。
窓用エアコンの掃除はどうやるの?
窓用エアコンの掃除には、外観を拭くのと、フィルタの掃除が必要です。
ぱかっと前面のカバーを外せばフィルタが見えるので、外してホコリを取ります。
冷房を一か月程度使用すると、フィルタがホコリで詰まりやすくなるので、適切な掃除をおすすめします。
また、長期間冷房を使用しない場合は、カビや細菌の繁殖を防ぐために「内部乾燥運転」を行うことをおすすめします。
コロナの窓用エアコンの場合、エアコン停止中に本体の自動運転ボタンを3秒以上長押しすると内部乾燥運転が始まります。
内部乾燥運転は60分間稼働し、エアコン内部にこもった湿気を放出するので、窓を開けておきましょう。
窓用エアコンの電気代は高い?
コロナの窓用エアコンの消費電力は、50Hz地域(主に東日本)で545W、60Hz地域(主に西日本)で625Wです。
例えば、窓用エアコンの使用条件として「600W」「12時間」「30日使用」したとすると
600W×12h×30日=216000Wh=216kWh
我が家場合、第2段階料金(120kWhをこえ300kWhまで)の1kWh単価 26円なので
216kWh×26円=5616円
「600W」の窓用エアコンを「毎日」「12時間」稼働させた場合、電気代は約5616円になります。
我が家の場合、窓用エアコンを使用しなかった6月は「154kWh」でしたが、猛暑だった7月には毎日エアコンを使用して「280kWh」まで増加し、電気代は3200円ほど増加しました。
3,000円で夏の猛暑を乗り越えられたら安いですよね。
窓用エアコンの防犯は大丈夫?
窓用エアコンは窓を開けた状態で使用するため、防犯上の心配がありますね。
窓用エアコンを購入すると、窓ストッパーや窓の開閉を途中で止めることができる鍵が付属しています。
鍵が設置できない場合や防犯に不安がある場合は、ホームセンターやネットショッピングなどから窓用の防犯グッズを購入して取り付けることをおすすめします。
窓用エアコンを内側の窓の立ち上がりに設置していれば、外側の窓は閉めることができます。
冬場など窓用エアコンを使用しない季節は、外側の窓を閉めて普通に施錠することができます。
ただし、窓用エアコンを使用する時には、外側の窓と網戸を開け忘れないように注意しましょう。
開け忘れると窓用エアコンの故障や窓ガラスの破損に繋がる可能性があります。
一度、外側の窓を開け忘れて窓用エアコンを使用したことがあったのですが、窓ガラスが熱くて触れないくらい高温になってしまいました。
窓用エアコンの騒音や電気代についてのまとめ
窓用エアコンの騒音や電気代について紹介しました。
夏の猛暑対策として、壁に穴をあけることのできない賃貸物件に便利な窓用エアコンがあります。
周りの環境とも相談が必要ですが、熱中症を予防するためにも設置することが望ましいです。
窓用エアコンは、ルームエアコンと比較すると音がうるさいです。
「神経質な人」や「取り付ける窓と隣の家が近い」場合は、近所迷惑になる可能性があるためおすすめできません。
電気代は、毎日12時間冷房フル稼働したとして、1日187円、月5616円程度になります。
冷房の効き具合は問題ありませんが、部屋が広い場合には、よりパワーのあるルームエアコンをオススメします。
壁に穴が開けられない賃貸物件で、エアコン設置費用を抑えたい場合や自分で取り付けたい場合、暑くて我慢できない場合には、窓用エアコンを検討してみてくださいね。