やあ、毛布だよ。今日も毛布の中は平和だ。
会議って、疲れるよね。アジェンダを見るだけで眠くなる。それでも、なんとか「今日この30分で何を決めればいいか」と心の準備をして会議室の扉を開けるんだ。
でも、いるんだよね。開始時刻ぴったりに、ニヤリと笑いながらこう言う人が。
「あ、ごめんごめん。実は急遽、これもちょっと聞きたいんだけどさ」
おい、待て。これはテロ行為じゃないか？
- 会議直前の議題追加がいかに業務効率を破壊するか
- 「断固拒否」派と「受忍」派の、オフィス内サバイバル論争
- もうふくんの導き出した、最も省エネな対応策
開戦！議題テロに対する最適な対応について脳内会議スタート
オラくん待て、待て待て。これは完全に契約違反だろ。会議はアジェンダという名の契約書に基づいて開始されるべきだ。なぜ開始直前に、しかも資料もなく議題を追加できるんだ？
ブルくんオ、オラくん、落ち着いて。上司の権限で議題が追加されるのは、まあ、よくあることじゃないですか。向こうも急ぎの案件だったんでしょうし……。
オラくん急ぎ？ふざけるな。急ぎなら事前にメールで「緊急アジェンダ」として通達するのが筋だ。議題の追加は、参加者全員の準備時間をゼロにする行為だぞ。これ、会議の質を落として、結果的に残業を増やしてるんだ。損失だ！
ブルくん気持ちはわかりますけど、オラくんが会議中に「これはアジェンダにないので却下します」って言ったらどうなります？その後、その人との関係性、崩壊しますよ？
オラくん崩壊して結構！正しいことを主張しない奴が悪いんだ！俺なら言うね。「申し訳ありません。この件は準備ができておりませんので、本日は議論の対象外とさせていただきます。別途、明日以降に改めて時間とアジェンダを設定します」って。
ブルくんひええ……想像するだけで胃が痛い。そんなこと言ったら、「お前は融通がきかないな」って評価が下されますよ。評価が下がるより、会議がちょっと伸びる方がマシですって。
オラくんそれは一時的な恐怖に屈しているだけだ、ブルくん！一度受け入れたら、奴らは「開始直前の議題追加は許される行為だ」と学習する。そして、次もやる。その連鎖を断ち切るために、今回は痛みを知らしめないとダメなんだ！
ブルくんでも、この件で上司に睨まれて、仕事がやりづらくなる可能性を考慮に入れてください！我々は、平和に、定時で帰るために、多少の不満は飲み込むべきなんです！
オラくんおい、定時で帰れないのは議題追加のせいだ！その場限りの事なかれ主義が、未来の自分を苦しめているんだぞ！
ブルくんううっ……でも、会議室のドアの前で立ち尽くして、「これを飲まないと今日の会議、終わらない」って雰囲気に耐えられないんです。もう、早く終わらせたい！
毛布の中から見える世界。もうふくんの裁定
もうふくんふむ……相変わらずオラくんは正論、ブルくんは生存戦略だね。
もうふくんオラくんの主張は、まさに理想論。本来そうあるべきだ。会議は時間とコストを共有する場なのだから、ルールの逸脱は許されない。しかし、人間関係という毛布に包まれたこの社会では、彼の「拒否」は致命傷になりかねない。
もうふくんブルくんの恐れは、現実のオフィスで生き残るための本能だ。議題追加を受け入れるのは、一時的なエネルギー消費ではあるけれど、その後の人間関係修復コストを考えれば、最も省エネな選択かもしれない。
もうふくん結論として、会議直前に議題を追加されたら、怒鳴ったり拒否したりする前に、こう言おう。
もうふくん「承知しました。ただし、この追加議題のボリューム次第では、本日中に結論を出すのが難しいかもしれません。本日は現状のアジェンダで終了時刻を厳守し、追加分は持ち越しとさせていただけませんか？」
もうふくん要は、「議題追加は飲むが、時間は延長しない」という、ハイブリッドな逃げだ。これで、ブルくんの平和も保たれ、オラくんの「時間厳守」という大義名分も辛うじて守られる。
もうふくんまあ、一番いいのは、会議室に入った瞬間に、そっと毛布で全身を覆い、会議を無かったことにすることだけどね。
今回のまとめ：会議直前の「議題追加」はこう寝過ごせ
- 議題の追加は、参加者への敬意を欠いた行為であり、オラくんの怒りは完全に正論である。
- しかしブルくんの言うように、組織内で生き残るためには、その場で全面衝突するのはリスクが高すぎる。
- 対応策は、「議題は受け入れるが、終了時間は絶対に動かさない」と宣言すること。追加議題は必ず次回以降に持ち越す交渉術を使う。
- 会議室に入る前に毛布をかぶり、夢の中の議題だけを処理しよう。それが一番省エネだ。